集団討論も論作文と同じフォーマットが使える | 中島基浩公務員試験合格ブログ

中島基浩公務員試験合格ブログ

公務員試験講師歴23年、「文系のジェネラリスト・試験のスペシャリスト」の講師中島基浩が、公務員試験受験生に有益な情報を提供します。「語呂合わせで急所をチェック 公務員試験」(文芸社),「全体の奉仕者への道~知って得する!公務員試験のヒント」(GalaxyBooks)発売中。

 講師の中島基浩です。

 

 政策論の論作文において、当ブログで紹介しているフォーマットは、いわゆる行政官の思考のフレームワークです。

 問題の背景(現状分析)→問題点の指摘(課題の提起)→対策(解決策)というものです。

 この問題点を解決するための解決策である、問題点の背景にはこういう現状がありますねと。読み手につながりを意識させるのが、よい論作文です。

 

 これは集団討論においても、用いることができるフレームワークです。

 現状はこのようになっており(背景)→こういう問題点があって(課題)→行政はこのように取り組んで解決していきましょう(対策)という流れです。

 例えば、背景に10分使って、課題に10分使って、対策で15分話し合いましょうという具合に、テーブルで共有することができれば、充実した討論が期待できるでしょう。

 

 問題はテーブルの参加者でいかに共有するかでしょう。

 できるだけ、最初の発言で司会者や書記、タイムキーパーを設定する発言をするとともに、この背景→課題→対策の流れについても早いうちに発言して、テーブルでコンセンサスを得ましょう。

 

 この流れを共有しておけば、例えば対策の場面で背景などについて言及があった場合は、「今は対策の話をしているので、対策につなげた発言をお願いします」などと、テーブルの流れを引き戻すことができます。

 

 集団討論はなかなか練習が難しいのですが、ゼミの討論などに意識して臨むことによって、ずいぶん改善できるのではないかと思われます。

 

 いよいよ11月も最終日。

 11月の計画が達成できたかどうか、振り返っておきましょう。

 何となく区切りがなくて、奮起するのが難しい時期ではあります。

 しかし、そういうときの1日1日の勉強が、いざという時に効いてきたりします。

 がんばって。