講師の中島基浩です。
政策論の論作文において、当ブログで紹介しているフォーマットは、いわゆる行政官の思考のフレームワークです。
問題の背景(現状分析)→問題点の指摘(課題の提起)→対策(解決策)というものです。
この問題点を解決するための解決策である、問題点の背景にはこういう現状がありますねと。読み手につながりを意識させるのが、よい論作文です。
これは集団討論においても、用いることができるフレームワークです。
現状はこのようになっており(背景)→こういう問題点があって(課題)→行政はこのように取り組んで解決していきましょう(対策)という流れです。
例えば、背景に10分使って、課題に10分使って、対策で15分話し合いましょうという具合に、テーブルで共有することができれば、充実した討論が期待できるでしょう。
問題はテーブルの参加者でいかに共有するかでしょう。
できるだけ、最初の発言で司会者や書記、タイムキーパーを設定する発言をするとともに、この背景→課題→対策の流れについても早いうちに発言して、テーブルでコンセンサスを得ましょう。
この流れを共有しておけば、例えば対策の場面で背景などについて言及があった場合は、「今は対策の話をしているので、対策につなげた発言をお願いします」などと、テーブルの流れを引き戻すことができます。
集団討論はなかなか練習が難しいのですが、ゼミの討論などに意識して臨むことによって、ずいぶん改善できるのではないかと思われます。
いよいよ11月も最終日。
11月の計画が達成できたかどうか、振り返っておきましょう。
何となく区切りがなくて、奮起するのが難しい時期ではあります。
しかし、そういうときの1日1日の勉強が、いざという時に効いてきたりします。
がんばって。