入念な準備と開き直り | 中島基浩公務員試験合格ブログ

中島基浩公務員試験合格ブログ

公務員試験講師歴24年、「文系のジェネラリスト・試験のスペシャリスト」の講師中島基浩が、公務員試験受験生に有益な情報を提供します。「語呂合わせで急所をチェック 公務員試験」(文芸社),「全体の奉仕者への道~知って得する!公務員試験のヒント」(GalaxyBooks)発売中。

 講師の中島基浩です。

 

 面接試験に際しては、入念な準備と開き直りが必要です。

 この両者は矛盾するようにも思えますが、両方とも大切なのです。

 

 まず、入念な準備です。

 当ブログでも何回か書きましたが、面接試験は100準備して2か3しか言えない試験です。

 しかし、2か3しか準備しなかったら、2か3さえも言えません。

 面接試験の準備においては、効率性は度外視して下さい。

 自分の人生について、なぜ働くかについて、広く深く考えて下さい。

 20代前半において、実際に働く前に、働くことについて広く深く考えることが、自分の人生を豊かなものにします。

 

 入念な準備とともに、できるだけたくさんの職種・自治体を受験されることを推奨します。

 自治体の試験情報については、ハムなび、こむいん、komuwin等の検索サイトを利用されると入手できます。

 たくさん受験すべき理由は、自分と相性のいい試験問題や、自分のことを評価してくれる面接官に当たる可能性が、それだけ高くなるからです。

 

 そして、開き直ることです。

 準備の入念さと開き直りは矛盾するようですが、開き直りは面接の本試験の最中においてです。

 ここでは、準備したことはいったん忘れて、当ブログで書いてきた忘れる力が必要です。

 目の前の見知らぬ目上の大人の面接官と、コミュニケーションを取って、社会人として恥ずかしくない会話をするようにして下さい。

 準備したことを無理に盛り込もうと、不自然な会話をすることは避けなければなりません。

 

 面接試験で表われた自分自身こそが、ありのままの自分です。

 「うまい答えを言おう」

 「用意したフレーズを噛んでしまった」

 いろいろ焦り、邪念等あると思いますが、自分の口からふっと出てきたその応答自体が、他でもない自分自身なのです。

 面接試験には、正解はありません。

 面接試験で正解を探そうとして応答すると、しんどいです。

 ありのままの自分が出せれば、それをどう評価するのは面接官の仕事です。

 ありのままの自分が出せれば、面接試験はそれでOKではないでしょうか。

 ただ、入念な準備は行った上で、面接の本試験で開き直ってありのままの自分を出すのです。

 

 当ブログでも書きましたが、評価とは詰まるところ面接官の主観です。

 如何ともし難い理由で、不合格になるかもしれません。

 しかし、ありのままの自分が出せて、面接官に「この受験生はいい人だけど、うちの役所には合わないかも」と思われて、不合格だったら、それもまた人生です。

 仮に面接で自分を偽って採用されたとして、偽りの自分を職場でも続けますか。

 それは、自分にとっても職場にとっても不幸です。

 切られるのなら、早いほうが傷が浅くて済むのです。

 

 まとめると

 ○たくさん職種・自治体を受験する。

 ○入念な準備、100の準備をする。

 ○本試験当日は開き直る。

 ○忘れるのも力、2か3しか言えない。

 ○ありのままの自分を出す。

 ○切られるなら、早いほうが傷が浅い。

 こんな感じでしょうか。

 

 まだまだ市役所を中心に、筆記試験、面接試験が続きます。

 暑い中大変ですが、体調には気をつけて受験を乗り切って下さい。

 来年の今頃は役所で働くのだ、と強い気持ちを持って、試験に臨んで下さい。

 来年受験の方は、夏休みはとにかく数的処理です。

 数的処理の過去問を徹底的に勉強しましょう。

 がんばって。