イギリス、TPP加盟交渉入り | 中島基浩公務員試験合格ブログ

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 講師の中島基浩です。

 

 2022年の公務員試験の時事で、小ネタで訊かれそうなニュースです。

 TPPとは環太平洋パートナーシップ協定(Trans-Pacific Partnership Agreement)のことであり、太平洋を囲む国同士で関税などをなくし、自由貿易化、投資等のルールの共通化を目指す経済的枠組みのことをいいます。

 加盟国は、オーストラリアやメキシコ、シンガポール等のアジア太平洋地域の11カ国であり、2018年末に発効しました。

 

 経済的枠組みとしては、FTA(Free Trade Agreement)とEPA(Economic Partnership Agreement)があります。

 FTAは自由貿易協定で、これは貿易のみです。

 貿易以外にも投資等幅広く経済の自由化を目指すのがEPAです。

 TPPはEPAの一種です。

 

 TPPは現在の11カ国にアメリカを含めた12カ国でいったん成立しましたが、トランプ大統領の時にアメリカはTPPから離脱しました。

 今般、イギリスが発足時の加盟国以外で初めて加盟交渉入りが決定しました。

 イギリスは、経済成長が盛んなアジア太平洋諸国と経済的な関係を強化する狙いがあるようです。

 イギリスが加盟すれば、加盟国全体の人口は5億7千万人になります。

 域内の国内総生産(GDP)は計14兆ドルで、欧州連合(EU)の15兆ドルに匹敵します。

 世界全体に占める割合は、13%から16%に増えます。

 中国と韓国にも、TPPに加盟しようとする動きがあるようです。

 

 公務員試験的には、TPPはEPAであること、イギリスがTPPに加盟する動きがあるということを知っておけば十分でしょう。

 TPPは環太平洋ですが、ヨーロッパのイギリスが入るというのが、盲点になりやすいところ、選択肢で引っかけやすいところです。

 

 一般職まであと10日。

 地方上級まであと17日。

 生活のリズムを試験のリズムに合わせましょう。

 本試験の時間には本試験の科目を勉強するようにしましょう。

 午前は教養、午後は専門を勉強しましょう。

 朝型の生活リズムを心がけて、徹夜等はしないようにしましょう。

 がんばって。