講師の中島基浩です。
役に人と書いて役人です。
役人にとって、役=ポジション、所属部局は非常に重要です。
このことは、外部の人と接するときにも言えます。
私が役所で1年生をしていた時に、青年招聘の仕事で民間企業の重役と仕事をすることがありました。
私は1年生で、先方は社会的地位ある重鎮です。しかし、外務省と会社という関係になれば、年齢は関係なくなります。先方は私を1年生とみなすのでなく、丁寧に接してくれました。
私は、先輩の引き継ぎファイル通りの対応をし、何とか仕事をしたのですが、今にして思えば私の方も、もっと礼を尽くすべきだったと思うのです。
礼状にしても、手書きでメッセージを添える等、手書きの部分も課内で決裁を取らなければならないにしろ、そういうこともすべきだったと思います。
民間の会社の方は役人に対して、丁寧に接してくれます。しかし、それは皆さんに頭を下げているのではなく、皆さんのポジションに頭を下げているのです。
このことを勘違いして、民間の人を低くみるようなことがあってはいけません。
皆さんも役所の一員になったら、外部から見たら1年生も何も関係ありません。そのポジションの人です。
いずれにしろ、試験に合格した瞬間から、公務員としての自覚を持ちましょう。周りは皆さんを「~庁のXさん」とみなすことになります。
月が変わって、勉強も一段と加速。
がんばって。