講師の中島基浩です。
講義風に、社会契約説のよもやま話を。
まずは、社会契約説の位置付けですが、市民革命期の社会契約説は、絶対王政の王権神授説の否定です。王権神授説は国の成り立ちを神(上から)で説明しますが、社会契約説は国民が一人ひとり国家を作ろうという契約を結んだ、と説明します。
17世紀のイギリスにおいて、社会契約説が発生します。17世紀というのは、ウエストファリア条約(1648年)で欧州ローカルで主権国家体制が成立し、この主権国家体制とは何かを説明したのが社会契約説です。
イギリスというのは、17世紀のイギリスは、革命が2回起こる(1642年清教徒革命、1688年名誉革命)激動の時代でした。その激動にもかかわらず、どうして国家権力が存続するかに答えたのが、社会契約説でした。
ホッブズが清教徒革命から王政復古の時代の人、ロックは名誉革命の時代の人です。2人はイギリス人で、ルソーはフランス人です。ルソーはフランス革命の前に亡くなります。試験で問われた知識です。
覚え方は、ポップスとロックンロールです。ポップスがホッブズ、ロックはロック、ルはルソーです。
ホッブズから、これから書いていきます。
今日はここまで。
がんばって。