春の七草は、1月7日に七草粥を食して1年の無病息災などを祈り割と有名ですが秋の七草も調べてみました。
「秋の七草は万葉集に収められている山上憶良の2首の歌が始まりです。
①「秋の野に 咲きたる花を 指折り(およびをり) かき数ふれば 七種(ななくさ)の花」
②「萩の花 尾花 葛花 撫子の花 女郎花 また藤袴 朝貌の花」
1つ目の歌で「秋の野に咲いている草花を指折り数えると7種類ある」とし、2つ目の歌で「それは萩の花、尾花、葛(くず)の花、撫子(なでしこ)の花、女郎花(おみなえし)、また藤袴(ふじばかま)、朝貌(あさがお)の花である」と述べています。
「朝貌」については諸説ありますが、現在では桔梗(ききょう)が定説です。
春の七草が七草粥にして無病息災を祈るものに対し、秋の七草はその美しさを鑑賞して楽しむものです。
そのため、7種一緒に何かの祭祀などに使用されることはありません。
秋の七草の特徴は見て楽しめるだけではなく、薬用など実用的な草花として昔の日本人に親しまれたものが選ばれていることです。」(花と緑のおもてなしより抜粋)
続いて花の説明に入りますが、花については、自分で撮影したものを行います。昨年は女郎花が撮影出来ませんでしたが、今年はできました。
①萩(はぎ)
(H28.9.30百合が原公園)
マメ科ハギ属の総称で、何種類もあります。枝垂れるような姿の細枝から、白やピンクの小さな花が多数開花します。
②尾花(おばな)
(R5.10.15富丘西公園)
尾花はススキの別名です。イネ科の多年草で草丈は1~2mになります。集落付近や畔などによく茂っていたため茅葺屋根の材料として使われることもあったようです。
③葛(くず)
R3.7.21(稲穂ひだまり公園)
マメ科に分類される大型のつる性植物です。葛の根から取り出したデンプンは葛粉と呼ばれ、葛餅や葛切りの原材料として使われてきました。
④撫子(なでしこ)
(カワラナデシコ H30.8.20(神威岬))
日本女性の清楚さを表現した「大和撫子」の「撫子」は、この花のことです。可憐な淡紅色の花を咲かせます。「枕草子」の中で、清少納言は撫子の美しさは草花の中で第1級品であるとしています。
⑤女郎花(おみなえし)
(R5.9.27滝野スズラン丘陵公園)
オミナエシ科の多年草で、草丈が60~100cm程になります。8月~10月頃に黄色い美しい花を咲かせます。
⑥藤袴(ふじばかま)
H28.9.30(百合が原公園)
キク科の多年草で、8月~9月頃に白い花を咲かせます。
藤袴は、花の色が淡紫色で、弁の形が筒状で袴に似ていることからこの名前が付けられました。
現在では数が減り、絶滅危惧種にまで指定されています。
⑦桔梗(ききょう)
(R4.9.17花壇)
多年草で、草丈が40~100cm程になります。花がとても美しく、今でも園芸種が多数流通しています。花の姿形の美しさから多くの武将の家紋として使われています。
以上文章の大半は、日比谷花壇さん及びLOVEGREENさんから抜粋させてもらいました。
覚え方は、花の頭を取って「ハスキーなお袋」、又は「お好きな服は」だそうです。
鑑賞時期は、旧暦の7月、8月、9月が秋ですので、「秋の七草」の鑑賞時期はこの頃で、現在の暦にあてはめると、9月中旬ごろから11月初旬ごろになるそうです。
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