映像の世紀バタフライエフェクト「戦場の女たち」感想 | リタイアライフのつぶやき

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65才でサラリーマン生活からリタイア。さて、これから何をしていこうか。ブログでつぶやきながら日常生活を報告。参考になれば幸いです。

12月19日、NHK総合で映像の世紀バタフライエフェクト「戦場の女たち」が放送されてました。興味があったので早速みました。

番組の紹介は、以下の通りです。

「世界の軍隊で増え続ける女性兵士たち。そのきっかけは第二次世界大戦だった。

309人を仕留め、死のエンジェルと呼ばれたソ連の女性狙撃兵リュドミラ・パブリチェンコ。ナチスの急降下爆撃を生み出した天才飛行士ハンナ・ライチュ。

ノルマンディー上陸作戦を成功させるため、危険な潜入工作に挑んだスパイたち。

彼女たちの命懸けの活躍、そして兵器の進化が、その後の女性兵士を生んでいく。戦場の女性たちの勇気と悲しみの物語。」とあります。


「1938年、建国間もないソ連に国民的ヒローインが誕生した。モスクワから極東まで無着陸飛行に成功した。マリーナ・ラスコーヴァである。

各地に飛行クラブができラスコーヴァに憧れた。

ウクライナに生まれたリュドミラ・バヴリチェンコもその一人であった。しかし、彼女は、飛行機には、全く合わず、地上の射撃に興味を持った。

女性が射撃学校の入学を許可され、頭角を現す。射撃が大好きであった。

1941年、ナチスドイツが侵攻してきて4年にわたる独ソ戦が始まる。バヴリチェンコは、祖国防衛の最前線に立つことを志願し、オデーサに向かう。ドイツと戦っているとき負傷したが負けず1000人をしとめることを目標とした。結果、ドイツ兵309人を倒した。

ドイツでは、彼女をスターリンの死のエンジェルと言って恐れた。

ロシアでは、女性のパイロットが養成された。

女性パイロットが乗り込んだのは、農薬散布のオンボロ機であったため、夜間にグライダーのように操縦して爆撃を続けた。パラシュートも積んでなく、犠牲も多かった。1943年、ラスコーヴァも命を落とした。

一方、ナチスドイツでも、一人の女性が快進撃を支えていた。ハンナ・ライチュである。

彼女は、女性初のアルプス横断飛行に成功した人であった。民間人であったがドイツの兵器開発に協力し続けた。そしてドイツ軍に画期的な戦術をもたらした。

急降下爆撃である。空中から急降下することにより飛躍的に命中率が上がった。スピード制御装置によるもので、ライチュ達が開発した。

また軍用グライダーも開発し、ムッソリーニ救出作戦を成功させる。

1944年3月、ライチュは、一級鉄十字章を授与した時、ヒトラーに常軌を逸した策を進言した。

V1飛行爆弾である。命中率が低い爆弾であり、その爆弾に人が乗り命中精度を上げ、寸前に人が脱出するというものであるが、猛スピードのためで降りるのは不可能であった。

特攻兵器で、さすがヒトラーも「兵士に生き延びる可能性は残すべきではないか」といったが自分が乗るといった。結果的には、実現しなかった。

1942年、ロシアでは、兵士として女性たちが動員された。その数は、80万から100万人に上るといわれている。

1944年6月のノルマンディー上陸作戦が計画される。

連合国軍15万人が上陸し、ドイツまで進軍する。しかし、無防備な水際でドイツ軍に攻めらければ壊滅する。できるだけドイツ軍のノルマンディーへの進行を遅らせることであった。

その困難な作戦を遂行するのがイギリスが密かに養成していた女性の特殊工作員であった。

連合国の女性が集められた。

1944年6月、特殊工作員は、ノルマンディー上陸作戦実行時、線路や橋を爆破する。ドイツ軍の到着は、相当遅れる。

連合国の勝利は決定的であったが、その裏には、大きな犠牲があった。37人の女性工作員のうち14名が命を落とした。ドイツ軍につかまり殺害された。

1945年5月、ドイツは、無条件降伏した。

ライチュは、戦後アメリカ軍に逮捕され、18ヶ月間拘留された後、釈放されグライダーの飛行記録に挑み67歳で亡くなる。

ロシアのバヴリチェンコは、スナイパーとして有名であるが58歳で死亡する。大きく報じられる事もなかった。

現在、総力戦を掲げるウクライナでは、全兵士の22%は、女性である。

世界各地で女性兵士は増えている。第二次世界大戦で女性が大きな戦力になることを知った。兵器の進化と、軽量化もあり多くの国で女性の割合が10%を超えている。」以上で番組は終わっています。

感想としては、正直、女性兵士の活躍を知りませんでした。衝撃なのは、ロシアの女性狙撃手です。309名射殺したという。殺した人間を記録してました。戦後の1965年の対独戦勝記念で英雄として紹介されています。いくら戦争とはいえ、人殺しという人の命を絶つ重みを何も感じないのか不思議でした。

ドイツのライチュは、ヒトラーに、爆弾に人が乗り命中精度を上げたいと特攻機を進言し、ヒトラーすら「兵士に生き延びる可能性は残すべきではないか」と言ったという。調べるとライチュが自らテストパイロットを務め、2,500mの高度で発射された有人V1は時速644kmで330km飛行したが、脱出したライチュは地面に叩きつけられて負傷してしまったそうです。物凄い人がいたものだとあきれました。

調べますと、 日本軍隊は男性のみによって成り立っていたため女性はいませんでした。

現在、日本の女性自衛官は、6.5%だそうです。ただ今、セクハラで問題になっています。あまり期待出来そうもないです。

最後までご覧になりありがとうございます。