「平家物語」感想 | リタイアライフのつぶやき

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65才でサラリーマン生活からリタイア。さて、これから何をしていこうか。ブログでつぶやきながら日常生活を報告。参考になれば幸いです。

今年の1月25日のプログで「源氏物語」感想を書かせてもらいました。

今回は、「平家物語」感想です。

平家物語に関しては、「平家物語(敦盛最後)とアツモリソウ」(H29.2.18)で

書いておりますが今回は、全体像です。

参考にしましたのは、以下の4冊です。

①現代語訳「平家物語」は、わかりやすく平易に書かれています。

②ビギナーズクラシック「平家物語」は、入門書として最適です。

あらすじ、通釈、原文へと進んでいきます。

③岩波ジュニア新書「平家物語を読む」は、平家物語に登場する

人物のうち10人だけを選び出しそれぞれの生き方を追求します。

④こんなに楽しい「平家物語」は、12巻あるので最初に登場人物の説明

があり次に巻ごとのあらすじへと進みます。

平家物語は、13世紀初期に生まれ、琵琶法師たちに語られ流布しました。

舞台の時期は、1130年~1200年頃の70年間で源氏と平氏という2つの勢力

の主導権争いで、平家一門の運命、とりわけ没落し滅亡した事件を中心として

物語られています。

興味ある箇所としては、第2巻(烽火)で、平重盛が、後白河法皇を庇って、命懸け

で父・清盛を諌めた場面です。

「忠ならんと欲すれば孝ならず、孝ならんと欲すれば忠ならず、 重盛の進退

ここにきわまれり」

内容は、法皇に忠を尽くすか、父に考を尽くすか板挟みになった苦悩を述べ

首を刎ねてくれと訴えます。戦前の尋常小学教科書の中にはいっており、

天皇中心の軍国主義を進めるの好都合の教材でした。

他には第3巻に平家打倒の陰謀を企て鬼界が島に3人が流されたが一人だけ

恩赦をうけなかった俊寛の悲劇の話(後に文楽の平家女護島になります)

他には、前にブログに書きましたが第9巻(敦盛最後)です。

「源氏の武将熊谷直実は、現れた平家の美麗な若武者の首を切ろうとした。

見ると、わが子小次郎とおなじ位の年であるため忍びなく、助けようとした。

しかし、味方の武士が押し寄せてくるため、助けても討たれると思い、泣く泣

く 若武者(平敦盛)の首を切った。」この話から文楽(一谷嫩軍記)の名作がれました。

最後に平家物語灌頂の巻は、壇之浦で入水後救命された建礼門院の話です。

寂光院で侘しい住まいのところ後白河法皇が訪ねてくる場面がありグッとくる

ものがあります。

その他名場面がたくさんありますが今回はこれまでとしたいと思います。

平家物語は、能、文楽、歌舞伎等で新解釈されたり

物語が発展したり、より深くなったり変化を遂げています。

日本が誇る古典文学だと思います。

最後までご覧になりありがとうございます。

 

 

 

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