三浦綾子「帰りこぬ風」感想 | リタイアライフのつぶやき

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65才でサラリーマン生活からリタイア。さて、これから何をしていこうか。ブログでつぶやきながら日常生活を報告。参考になれば幸いです。

またまた、三浦綾子の小説を読みました。

「帰りこぬ風」という小説です。

本棚をのぞき込むとありました。昭和58年発行とあります。

読んだ記憶が全くありません。何気なく読んでいくと面白い。

従来の三浦小説だと感動して涙を誘うシーンが多いのですが、

今回はないのです。

むしろ、主人公の恋の行方にドキドキしながら読んでいきました。

いつもだと、本の裏表紙の解説を書きますが、ずばり結論が書いてあります。

今回、たまたま、裏表紙の解説を読まないて本を読んだので、楽しめました。

今後、読まれる方を考えてこのブログでは、載せないことにしました。

まず最初に題名「帰りこぬ風」ですが、聖書からきています。

旧約聖書「神は、彼らがただ肉であって、過ぎ去れば、再び帰りこぬ風であることを、

思い出された。」

意味は、正直よくわかりませんでした。

主人公は、22才の看護婦が、若き医師に恋心を抱き、交際を始めていきます。

恋愛に対する考え方が異なる看護婦仲間との意見の食い違い、恋愛の理想と

現実に悩みながら、成長するという物語が日記形式で書かれています。

最後に、人間とはなにか、人生とは何かと問いかけていきます。

登場人物は、病院の看護婦、医師、患者、患者の親族という狭い範囲です。

患者の一人で、兄のようにやさしく守ってくれる広川さんが「一生に一度も転んだ

事のない人はいない」という言葉を胸に頑張りだしていきます。

作者の考えている男女の交際方については、現在とは大きなギャップがありますが、

それを抜きにしても、恋の顛末が想像を超えて面白かったです。

ずるがしこく言葉巧みに主人公を翻弄していく若き医師をどこまで信用すれば

いいのか、あっというまに読んでしまいました。

最後までご覧になりありがとうございます。

 

 

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