ぼく、ロンです。

お空からの更新(交信)です。





お空にいると
季節の移り変わりというものが
より感じられる気がします。


ふわりふわりと舞いおりてゆく雪
とめどなく流れ落ちる雨
暖かく降りそそぐ光

ぼくはそれらを雲の上から眺めています。






このブログを書かなければと思いつつ

2ヶ月以上が過ぎてしまいました。


その間にぼくはお空への引越しという

思わぬ事態にも遭遇してしまった。










ママは昨年12月5日

江國香織氏の「小説のモデル地巡り第3弾」

を実行していたのです。


第1弾:2023年11月
   『左岸』



※博多にて江國香織氏に遭遇するという奇跡の旅



第2弾:2025年5月

   『真昼なのに昏い部屋』





そして今回の小説はこちら




春の花が美しい季節なのに空っぽの花瓶にいれてみた



『神様のボート』

平成14年7月1日発行 新潮文庫

(作品は平成11年新潮社より刊行)




『神様のボート』



昔、あたしのママは、骨ごと溶けるような恋をした。骨ごと溶けるような恋、というのがどういうものであるにせよ、その結果あたしが生まれたのだ。


P. 136より




母である葉子は

必ず戻ると言って消えた恋人を待って

娘である草子と引越しを繰り返す。


引越しを繰り返す理由は



それがどんな場所であれ、なじんでしまったらもうあのひとには会えない気がするから。


P. 78より




この小説の「葉子」という女性が

江國香織さんの小説の中で

ママがもっとも共感できない女性なのだそう。


恋人の帰りを待つのであれば

「住所」は変えてはいけないのではないかと

ママは思うらしい。




ぼくが空へ旅立つ日


ママはぼくの首に

名前と住所を書いたカードを

リボンで結んでくれた。



ぼくの骨は

とてもかっこよかったとママは言う。



顔の骨格はとびきり美形だったと言う。











「ロンと過ごした家で

ロンのお骨は大切に預かっておくからね」


ママはそう言って

ぼくの帰りを待ってくれている。



「骨ごと溶けるような恋」ならず


「骨ごとかき抱く恋」だ。







まさしく文字通りの

「骨ごとかき抱く恋」をするママが

涙に暮れてしまったので


モデル地巡りの写真は次に続きます。




横顔の写真は2023年6月に撮影したもの。

今までで書くのにいちばん時間がかかったブログです。

読んでくださりありがとうございました。