何を隠そう、ぼくのママさんは、大の花好きなのです。
お部屋にお花がないと、息苦しくなってくるんだって。
お花を飾っては、
「このお花はスプレーバラでね、ストロベリーモンローウォーク、っていう名前なの。」
とかって、説明してくるわけ。
でもさ、実はぼく、
お花には興味がないんだよね。
大好きなおやつ、モンプチクリスピーキッスにお花型の粒が入っていたときは、
ちょっとだけ、ふーん、って思うけど。
でね、ここからが大切な話なんだ。
ぼくのママさんは、ぼくをお家に迎える前から、「猫には百合とラベンダーはNG」というざっくりとした知識はあった。
「猫は花びんを倒すらしい」ということも。
猫を家に迎えた以上、譲歩はしなければならない
ママさんは思った。
そして部屋に飾る花について、
☆ 猫に特に危険だと言われるお花は諦めよう。
☆ 香りの強いお花も諦めよう。どうしても諦められない香りのあるお花は、一輪だけにしよう。
☆ 猫への危険度が中程度のお花については、ロンの届かないチェストの上に飾ろう。(ぼくのジャンプ力は、地上から約80センチが限界なのです)
→ということで、ちょっと変でも、ぼくが登れないような家具の配置になっています。
さて、そこで冒頭の春のお花。
ぼくもしっかり、ママさんの話を聞いたよ。
チューリップ
ヒヤシンス
パンジー(切り花は珍しいんだって)
スイートピー
まず、チューリップとヒヤシンス。
こちらは両方ともユリ科のお花で、猫ちゃんへの危険度大!
触れたり口にしたりすると、皮膚炎や心不全を起こす可能性があるんだって。
そしてパンジー。
スミレ科のお花で、こちらも口にすると、嘔吐・下痢の症状が出るそう。
スイートピーは、マメ科。
豆だからいけるかと思いきや、豆に含まれる成分が中毒症状を引き起こすそう。
蝶々が飛んでいくような花びらの形から、スイートピーの花言葉は「門出」。
これからの卒業シーズンにぴったりのお花なのにって、ママさんは嘆く。
ということで、
ママさんはがっくりと肩を落としたのでした。
(実はこのお花の写真、去年のこの時期に撮った過去のものなのです。)