ぼく、ロンです。
7万円の野良猫①②からの続きです。



(肉球は桜色です)


な、なな、7万円!
ママさんは、ひるんだ。立ちすくんだ。

一方、ぼくは、牛のような声で暴れたり、
威嚇したり、ぐったりしたり、した。

病院へ連れて行こう。

かくしてぼくは2月の冷たい雨の中、
ダンボール箱に入れられたまま
(ガムテープでしっかり閉じられ)、
救急病院に向かったのでした。

そして救急病院でも、
野良猫の意地を見せたぼくは、
ダンボール箱から出すのは危険と判断され、
ダンボール箱ごと麻酔をかけられ、
眠ったのでした。



(しっぽは長めで、しましまです)


この先は、ママさんにバトンタッチです。
だって、ぼく眠っていて、
この先の記憶がないから、ニャ。

ただひとつ確かな記憶は、
ぼくはダンボール箱が苦手だ。
今でもダンボール箱を見ると、逃げる。


《ママ's note です》

ご参考までに、
診察代の大まかな内訳を載せておきます。

かかった病院が、救急治療が必要な動物
のための二次救急病院であったことを、
ご承知置き下さい。


予約外診察料 ¥ 10,000
血液検査 ¥ 4,000
血液生化学検査 ¥ 16,000
X線検査料 ¥ 7,000
X線検査料(部位追加) ¥ 4,900
超音波検査 ¥ 5,000
全身麻酔吸入麻酔 ¥ 10,000
皮下点滴 ¥ 3,000


診察結果
・後右足の骨折
(また後にかかった別病院の診察により、
腰部の脱臼)
・落下したことによる筋肉障害値の上昇
・歯の状態から、一歳くらいの男の子
・爪の伸び、毛の中の汚れ具合やノミの状態
から、99%野良猫
・未去勢


かれこれ7時間以上木の上で奮闘し、
マンションの4階ほどの高さの木から
落ちたロン。

この日の私の選択が正しかったのかどうかは、
今でも思い悩みます。

今、私の足もとで眠っているロンを、
この先もずっと大切にします。



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