収集癖がある。
本ブログを読んで頂いている賢明な読者職人はご存知だろうが、わたしは他人からみれば偏執的とも謂える情熱とパッション(意味同じ)を持ち合わせているイカレポンチなので、自分がやりたいと思ったことは即実行し、己の欲望のみで突き進み、たとえば海に行った時などは、他人様の目など気にせずに地面に這いつくばって貝殻を拾ったりする。
つい先日も、『そうだ！うどんを作ろう！』とか思い立ち、有言実行マニフェストのロミ子内閣(ひとり)は０．６秒でグーグル先生で検索し、必要な道具と材料を把握。車を走らせホームセンターとスーパーをまわり、中力粉と綿棒を手に入れ、うどん政策を実行した。まことに優秀なロミ子総理大臣(ひとり)である。
うどん打ち
挙句の果てにうどんを茹でる直前になって、冷蔵庫にネギがないという重大な事実に気づき、うどん粉まみれの部屋着のまま自宅を飛び出し、近所のスーパーに走るのだ。心はうどん一択。裸足でかけてく愉快なサザエさんもビックリの直情行動型である。粉まみれで髪ボサボサのジャージ女がスーパーのセルフレジでネギを会計する。マイバッグを持ってきてないので、太陽が燦々と降り注ぐ名古屋の住宅地をネギを右手でむんずと掴み、天下の往来を闊歩するのだ。まるっきり頭のオカシイ人である。
家からスーパーまでは徒歩３分程度だが、ご近所づきあいが活発な地域であるので、外で歓談してる主婦の方がいたり、子供たちが友達と遊んでいたりする。その中を服と髪の毛が白い粉まみれのヨレヨレ女がネギを片手にのしのし歩いているという実にシュールな光景が発生する。サルバドール・ダリの絵画の世界、もしくはカフカの小説の世界だ。異世界からのネギの使者。それがわたしである。ご近所さんに白い粉のネギ女とかのアダ名をつけられてわたしの人生の黄昏の港から奇妙な船が出港しないよう祈るばかりだ。
うどんは美味しくできたよ！
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さて、そんなことはどうでもいい。要はわたしは思い立ったら即・行動の直情型、かつ脳のネジが外れちゃった人という点に目を向けよう。みなさまご存知のように、わたしは東北の仙台市というところで広告デザイナーを１０年つとめ、震災を機に移住し、現在では名古屋に落ち着いたのである。そして静岡県の下田市にも家を買った。その200万円のボロ小屋を買って、改造するというライフワークを見つけた。
ボロ小屋(カスタマイズ後)
しかし、法的には無茶苦茶である。住民票は仙台、居住地は名古屋、静岡は自宅。なので、それらを整備すべく仙台に戻り、住民票を静岡に変更。そこらへんの面倒ないきさつは省略。３年ぶりくらいに仙台に戻ったら駅前とか駅裏とかが発展しまくってて超ビビル。ほえー。都会じゃ！都会じゃ！都会はこえええええ！
そして静岡の海に戻る。癒し。リフレッシュ。
ここで・・・またわたしの悪癖が顔をもたげる。『そうだ！貝殻を拾いにいって、部屋のインテリアを作ろう！』。先のうどんの一件と同じような精神状態だ。海の近くの家では、海のインテリア！そう、心は貝殻一択！。選択の余地はない。
前述したように、静岡県下田市には、仙台から住民票を移すために来ている。つまり役所に行かなければならないわけだ。まぁ、役所にいくのだから、それなりに綺麗な恰好をしよう。ラコステのポロ素材のワンピース。まぁパンプスくらいは履いていくか。
役所で手続きを済ませる。楽勝！楽勝！わたしはエレガントな大人の女性。
よし！海行って貝殻さがそう！！！
到着。
伊豆下田。鍋田浜
さて・・・ここでまた、一つの疑問がもたげる。
わたしは役所に行くために、ワンピース＆パンプス姿のキャリアウーマン・ザ・デキル女的なファッションだ。
このファッションでごつごつの磯でどうやって貝殻を探すのか！
もう、関係ないよね。
都会で白い粉のネギ女だったら、田舎ではキャリア・ウーマン風・野生女でいいよね。
そんなわけで、ひざ上ワンピース姿で磯に乗り込む。パンプスは脱いで裸足。ペタペタと磯を歩く。まわりでは親子連れのママさん達が子供さんとキャッキャうふふと磯遊び。
知るか！
化粧バッチリ＆ワンピース姿のまま、海に手を突っ込み、貝殻を探す。メダカラ貝を見つける。いいじゃん！いいじゃん！
磯だまりのメカブが美しい。ひょえ～！
そしてまた、数日後には名古屋に戻り、拾った貝殻をインテリアとすべく、整理するわけです。
恥をかいたから、うどんが上手く作れるようになったし、ワンピース姿でパンツ見えるようなかっこうで貝殻を採取したから、美しい標本がつくれる。
まぁ、そんなところです。
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で、新作！ちゃんとね、仕事もしてるからね～。
NEW！ カバンサイトのリング [ショップページ]
おわり！