あれも死体、これも死体、もっと死体、もっともっと死体！

カレンダーと時計とケータイを捨てるような生活を望んでいるが、現代社会ナカナカにキビチー物で、仕事に追われ、生活に追われ、自分の理想を現実にするのは実に困難である。

無論、生まれ育った環境、親のこと配偶者のこと子供のことシゴトのこと、悩みや困難は様々だ。ヒトを取り巻く環境は千差万別であり、一概にニンゲンの苦しみはコレ！ハイ！コレです！とかわたしに断言はできないが、ヒトの悩みの８９．２８５５８７４５％くらいは、ニンゲンカンケイに端を発しているのだろうな、と憶測する。

親子関係でも夫婦関係でも職場関係でもママ友でもＰＴＡでも全て相手は人間だ。そしてヒトにはそれぞれ『都合』がある。つまり、現代人の『悩み』という病理は、付き合う人々個人の『都合』に合わせなければならないという義務感であると、わたしは結論する。別にヒトあわせなくてもいんじゃね？

ヒトはゆきづまると、次のステージを求める。

あれもしたい、これもしたい。現代社会は情報に溢れている。ラクして稼げる、主婦のビジネスはコレ！独立して自由な生活を！脱サラしてスロー・ライフ！『あれもしたい！これもしたい！もっとしたい！もっともっとしたい！』

で、次々に新しいアレにチャレンジしてみて残るモノは何か。

あれも死体、これも死体、もっと死体、もっともっと死体。

つまり、何も残らない。死屍累々と過去にチャレンジした残骸がヌケガラのよーに、後ろに残るだけである。

誰かに憧れそうなりたいと願う自分、若しくは今置かれた社会生活に嫌気がさして変わりたいと思う自分。その『向上心』は誠に結構なのだがね。向かう方向を間違ってしまうと、過去のチャレンジのヌケガラのみが残る。進む方向を一点に絞り、その他のモノは捨てよ。人間が一生のうちに残せるものには限界がある。ラクはできない。独立開業を望むならば、シュガーソングでビターなステップを踊ってはいけない。

少なくとも、ハンドメイド・セミナーとかやってる奴らは、自分のクリエイティブを放棄した連中だ。歳とって作るのに疲れてそーゆうインチキ先生になっちゃったのかもしんない。そういう連中が行うセミナーに参加するな。基礎ができているならハンドメイダーならともかく、初心者ハンドメイダーがソンなモンに参加したら最後、アレも死体コレも死体になるだけだ。何がファンを増やせだ。職人仕事はＡＫＢ４８でもジャニーズでもねーんだよ。アホか。

ハンドメイドを仕事にしたい方はセミナーに参加するんじゃなく、そのカネで工具を買いましょう。