忙しいと脳ミソが沸騰するので、シゴトが終わっても、脳の回転が止まらない。後頭部で火花が散っているくらいの回転数だ。
目先の事象を処理するために全脳細胞を動員し、指先と目に神経を集中させハエを箸で捕まえる宮本武蔵みたいなテイで、白痴や野生動物に近いとこまで、自分を退化させて作業に集中する。唾液を飲み込むのも忘れるので口の端から涎がしたたる。それに気が付けば指で口の傍をせき止め、ジュルルル、と、みっともない音を立ててソレを吸い込む。
メシも食わず、屁もひらず、只々注文書に従って在庫を梱包し、レザーやアクセサリーのオーダーを処理する。革包丁で誤って指先をザックリと切ってしまっても意に介さず、トイレに行きたくなったら、指先から血をポタポタと滴らせたまま、ヘンゼルとグレーテルのように、フローリングの床に道しるべを残し、用を済ませた後、道しるべを辿ってノソノソと作業場に戻り仕事をこなすのだ。
そこには人間的な理性というものは存在せず、マシーンと化した肉体があるだけだ。

え~、そんなワケで作業です。
石コロ三点。完成。

ムーンストーンとオパール(このオパールはマジ当たり引いた原価500円だけど)
4点目。アメジストだね。裏面をカットして独特の感じに仕上げましたよ。

研磨したムーンストーンでネックレスの原型を作成。

アクセサリーは服にあまり左右されない毎日つけられるシンプルなもののほうがよく売れる。でも、よくあるシンプルっていうのではなくて、ウチなりのデザインにしなければならないのだ。普段使いしやすいシンプルなもので、他にはないデザインというコンセプトっていうかなんていうか、そーゆうのを意識して作っているのだが、これがことのほか難しい。ギンギラギンにさりげなく、で、ある。そいつがロミの生き方アゲッチュベイベー。ライト・オン!
よく、ジュエリー・コンテストとかのサイトを見ていると確かにすっごい技術で、精工なスキルで高級な石コロ使ってコレ、原価なんぼかかってんのよ!っていうような作品を見かける。凄い。確かに芸術作品としてはスゴイ!が・・・
これ、どんな服と合わせればいいの???
とか思ってしまう。や、綺麗なんだよ!?でも・・・でも・・・ティアラとか作られたってなぁ・・・。いつ・どこで・身に着けるの???意味なくない?作る側のエゴじゃね?『実用性』って商売やってく上での基本なんじゃないんか。
作品としては、本ッッッ当に素晴らしいんだけど、シンデレラとか白雪姫とかそういうドレスを普段着ているならトモカク、ジーンズにTシャツにごってごてのジュエリーつけらんないじゃん!とか思う。パーティ用?日本でパーティなんかねえよ!どこの米国人だよ!ハンバーガーかよ!
ので、カネクレィのアクセはあくまでもシンプルに、普段使いも、ドレスなんか着ちゃったときも、さりげなく指とか胸元を飾るモノでありたいと思っているのだ。あくまでも主役はお客さんです。ぼくちゃんはその手助けをします、と、こうである。
そんなワケで新作。
NEW! ピンク・トルマリンのネックレス [ショップページ]

NEW! ムーンストーンのリング [ショップページ]

以上だ。
みんなよろしくタノム。
おなかすいた。