春を待つ浮雲

高層ビルを見上げるわたしと、街のいとなみは夏のそれとたいして変わらないが、さらにその上空の太陽が、物足りなそうな表情でわたしを見下ろす。

空が低い。

そして、北風が吹く。コートの襟を立てて足早に歩き去る人々。それぞれに目的地があり、帰ってゆく場所があるのだろう。太陽が雲に隠れる。しばらくするとまた太陽が現れる。枝が風でゆらゆら揺れて地面に落ちた影が形を変える。さまざまなものがさまざまなことで移ろい、変化してゆく。

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名古屋にひとりでやってきてから早いものでもう数ヶ月。

いつもひとりで活動してきた。だが、思い返せば名古屋の栄、仙台や東京の九段下、新宿等の馴染みのある街にいても、どんなに人混みのなかにいようとも、風景から人物だけを取り出せば知らない人だらけだ。周りの人だけを眺めれば知らない街。どこに行ってもそれは変わらない。

新しい場所で私が知っているのは、この空と雲、そして太陽だけである。

そして、それは私がどこへ行こうとも見あげればそこにある。大切なパートナーだ。

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ひとりで行動するのは楽だ。負け惜しみなどではない。きまぐれに動けるし、こうして突然立ち止まって、空をぼんやり眺めていても誰に気兼ねすることもない。ソロ活動だ。

ソロ活動においては矢沢の永ちゃんや奥田民生と肩を並べるものと自負している。ひとり焼肉は言うに及ばず、ひとり温泉旅館まで制覇した私に死角はない。

今回その私の能力を活かすべく挑んだのが・・・

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これである！

そんなワケで久しぶりのソロ・イベント・シリーズです。前回、前々回のソロ動物園もソロ花見も、そーなんですが、『オマエ、ずっとソロ活動だろ』というツッコミをされれば、返す言葉もございません。ええ、ええ、ずっとソロだよ文句あっか！

ま、こういうシリーズってことでご理解をお願い致します。

先日の放射能高濃度汚染地帯を１５０キロでかっとばし、大嫌いな首都高速に入ったのは、このソロ活動をするためでございまして、実は先日から、千葉県浦安市に滞在しています。

新浦安駅前(ダークな雰囲気で撮った。写真うまくなったでしょ？)

今回訪れたのは東京ディズニー・シーです。実は過去にも何回かソロ活動してます。

ディズニー・シーはアルコール類も店で出しているので、はしゃいだ大人のアレなテーマパークです。

ミッ○ーは飲みすぎて植え込みにゲ○してる女性を介抱し・・・。

ミ○キー：「吐いちゃえば楽になるから！な！？」

自分も、もらいゲ○してます。ディズニー暗黒面、アナキン・スカイウォーカーです。歌舞伎町のミッ○ーマウス。素敵ですね。ちなみにミッ○ーはこのあと、この女性を二次会の途中でお持ち帰りしました。

全部嘘ですごめんなさい。なんでこんな写真ばかり撮ってしまうのか

まぁ、先日一眼レフカメラを購入したので、写真の練習がてら、空いている時期を見越してディズニー・アレに行ったわけですが、昔はソロでも楽しかったのに、なんか・・・今では全然楽しくないのね・・・。

アトラクションはセンター・オブ・ジ・アースと、レイジング・スピリッツ、あと海底二万マイルをファストパス(割り込みチケット)使って、ファストパスの所定時間まで写真の練習をしていたのだけど、時間になって、さて！いざ！と意気揚々と乗り込んだアトラクションも全然楽しくなかった・・・。２０代の頃は昔は楽しかったのに・・・。歳をとるってイヤですね。

何点か写真だけアップしときます。

ディズニーなんちゃらは『夢の国』とか言いますが、大人になると、なんか余計なことを考えちゃうんだよねえ・・・。

初期の設備投資にお金をじゃぶじゃぶ使ったんだろうけど、ランニング・コストは最低限にしていると思われます。

解りやすい例をあげますと、ディズニーリゾートのご飯が美味しくない。マトモに調理していません。全部冷凍のなんかを温めてるだけなんでしょう。しかも、わたしが食べたホット・サンドとフレンチポテトは冷え冷え。作り置いてます。そして、飲食物の持ち込みは厳しく禁止。

これは、施設を作るときに目いっぱい豪華なセットを作って、物販で稼ぐ手法です。お金儲けとしてはたいへんお見事！！！なのですが、それに気づいてしまうと、もー楽しくない・・・。アトラクションも真顔で乗ってしまいます。

お金儲けはいいとしても、せめて・・・せめて・・・美味しいメシを！！！

いくら建築物は見事でも、アトラクションとかショーのエンターテイメント性は素晴らしくても、メシがアレだと心が折れちゃう。楽しめなくなっちゃう。そんな３０代。

こういうトコでご飯に文句いうのは野暮ってわかっていても、ご飯が美味しくないとどん底までテンションが落ちる。せめて・・・！せめて温かいのを！美味しくなくてもいいから、冷えてないのをください！飯代、高いんだから！

ああ、あの夢の国を純粋に楽しめた頃に戻りたい・・・。オトナの事情を知らなかった日々に戻りたい・・・。

無理だよね。

いじょー(