東北の田舎娘であった私は、幼少の頃には夏も冬も関係なく野山を駆け巡り、昆虫採集をし、鬼ごっこで服をボロボロにし、スキーで転倒して骨を折ったりしたものだ。
都会で生活していると、そういったものにはなかなかお目にかからない、というか、そういうものが特別視されている傾向があって、わざわざテレビで自然な感じのガーデンニングのやりかたとかを日本放送協会(略称:NHK)なんかで放送していたりする。
私も私でそういったものに触れるのは実家に帰った時くらいとなり、たまに帰省すれば、ああ、こういう世界もあったんだな、と小さなお花を愛でて、心に一服の清涼を得るのであるが、都会に戻るとあっというまにそんな純情さはどこへやらへと吹き飛び、テレビで好きな芸能人をチェックし、コンビニで安ワインを買って胃に流し込む生活へと逆戻りする。
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人間の心というものは不安定なもので、身近にあるものはすぐに当たり前となり、かつて身近にあったはずのものをまた求めるというサイクルで常に揺れ動いている。
失ってわかる大切さ、というやつである。
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私の作るアクセサリーにナチュラルモチーフが多いのもそのせいだろうか。
気が付けば、木の枝や花をモチーフにしている。
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バロック・小枝のラリエッタ [ ショップページ ]

このラリエッタ(ラリエットともいう)は、私の得意とする銀細工をあえて脇役にし、パールをペンダントヘッドチャームにしている。(まあ、ヘッドにも銀は使っているが)
銀の小枝でチャームの位置を変更できるのである。
作品のコンセプトを、あえてこじつけるのでれあば、華やかなパールを引き立てる役割をあえてナチュラリーな小枝モチーフの銀細工に担わせ、病んでいる現代社会への風刺と大自然への尊敬を作品に込めた、というところであろうか。
まぁ、後半の赤太文字の部分はネタであるが。
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お花のモチーフもよく作る。
とはいっても、アクセサリー業界でお花のモチーフと言えば、ガーベラやコスモスのような、マリー・クワント風キク科の広花類を連想するであろうが、私はスズランやユリなどの釣鐘型の花をモチーフにする。
日本の花は、小さく、可憐で奥ゆかしい。
そういうモチーフを多用するのは自分がそうなりたいという願望なのかもしれない。
バロック・釣鐘ネックレス [ ショップページ ]

木の実も好きだ。
種も好きなのでこういうものも作る。
ワイヤード・トリプレット・そら豆くんネックレス [ ショップページ ]

作り方はこちら↓
![]() | ワイヤーの基礎知識その3(そら豆モチーフを作ろう) ワイヤーと石でそら豆モチーフを作ろう。 |
あ、今、気が付いた。
ナチュラルテイストで、植物モチーフはあるのに、昆虫モチーフがないじゃないか。
蝶や蜂のモチーフはよく見かける。ん~、それではつまらない。
じゃあ、幼少期を思い出して・・・
ダンゴムシでも作ってみるか!!!
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