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1955年。アメリカ。
ニコラス・レイ監督。
ジェームス・ディーン主演。
「エデンの東」「ジャイアンツ」は見たんだけど「理由なき反抗」は、まだ見ていなかった。
因みにジェームスディーンの主演作は、この3本だけ。
凄い知名度。3本しか出てないのに。
今生きていれば、普通に93歳とか。おぉ…。
で、中身はタイトルとチョット違うかなと。理由のある反抗、なのでね。ただ、周りには理解されないから、そのようなタイトルになるのかなと。
そして物語は、引っ越してきたばかりの高校生が不良グループに目を付けられ、チキンレース対決をする、といった流れ。
主人公の家は貧乏じゃないし、彼女の家も貧乏じゃない。親友の家もお手伝いさんが居てピンクの可愛い部屋に住んでいる。何かみんなお坊ちゃんみたいな生活をしてるのです。
そして後にチキンレース対決をする不良役の彼も、主人公に好意はあるものの、建前で戦おうとする。
主人公は2つの死を見て、大人の世界はそんなに単純じゃないって事を知るんでしょうね。
そうそう、ヒロインが主人公に、”仲間ハズレの子と友達になれるあなたが素敵” みたいな事を言うのだけど(sorryセリフうろ覚え)主人公の顔が一瞬止まって狼狽えるのです。このシーンが一番好きですね。そんな同情して付き合ってないから、って顔が。ちょっと笑いが込み上げて来る。女はメロメロでも、男はそうでもない。と、見えた。大体男はアイラブユー言ってないしよ。むしろヒロインよか、親友の彼と一緒に居た方がしっくりくるんだけどな。
何かジェームス・ディーンって、いやらしさが無いのよね。アラン・ドロンもいやらしくない。双方そんなに身長も高くないし、とっても可愛いのです。さぞ同性からもモテただろうな。でも私はアラン・ドロンの方がいっかな〜。可愛い〜。
因みに3本見て、私は「ジャイアンツ」のジェームス・ディーン゙が一番良かった。エリザベス・テイラーと一緒にお茶をしてる、幸せそうなシーンが凄く印象に残っていて。まあ生きていれば、「ファイトクラブ」みたいな役もやれたでしょうね。髪型ボサボサにしたい。何故乱れないの。
DVDにはインタビュー特典もあって、ちょうど「ジャイアンツ」撮影時のジェームスディーンが応えていて。
ギグ 「若者に運転のアドバイスを」
ジミー「安全運転しろよ」
「君の注意が僕の命を救うかも」
絶句。彼は交通事故で亡くなったのよね…?ハイウェイでは最善の注意を払って慎重に運転していると言っていたのに。なのに…?絶句。
古い映画を見てると、どこでカッコイイのが出て来るか分からない。例えば「怪傑ゾロ」のタイロン・パワーがカッコイイな〜と思いつつも、「血と砂」の彼は好きじゃなかったり。一瞬カッコイイのでもいい。何かそういうの、長らく居ないんだよね。ガンミする位のイケメン。(何だソレ)
おそらく私は、だいぶポイントがズレてる。
それこそ、理由なきイケメン。