前の日記「レイキの新しい潮流 1」の続編です。



前の日記を読まれてない方は、是非、「レイキの新しい潮流 1」からお読みください。 



Steve Murrayのレイキと似通ったテクニックとして、たとえば、Donna Edenというアメリカ人ヒーラーの「Energy Medicine」という著書では、チャクラヒーリングのテクニックとして、チャクラの上部に手をかざし、チャクラに蓄積している邪気を浄化する方法が紹介されています。 



少しレイキの話題から離れますが、ヒーリング全般において重要なことの一つは、チャクラのヒーリングを如何に行うかです。 



レイキの世界でも、たとえば各チャクラを挟むように身体の前後から手をかざして、第1チャクラから第7チャクラまでヒーリングをする方法があります。


僕が十数年前に習った方法では、クライアントに椅子に座って貰って、ヒーラーがサイドから両手でクライアントの身体を挟むように手をかざし、各チャクラの前後から20センチ程度の位置でチャクラヒーリングを行うやり方が、レイキを用いたチャクラヒーリングのテクニックとして教えられていました。 



それに対して、Donna Edenのチャクラヒーリングのテクニックは、横たわった相手のチャクラの上部に手をかざし、ゆっくりと掌をチャクラの上で回転させるという方法でした。


時計回りと反時計回りでヒーリング効果が異なるのですが、時計回りだとエネルギーをチャージしてチャクラを活性化する効果あり、反時計回りだとチャクラのエネルギー的詰まりを浄化する作用があるとされています。



Donna Edenの「Energy Medicine」では、この他にも12の経絡ポイントに沿った経絡トレースのテクニックなど、様々な技法が紹介されています。

邪気の詰まりへの対処としては、経絡に沿った浄化のテクニックも確かに効果的なので、こうしたテクニックは積極的に取り入れると、きっと役立つことも多いに違いありません。 



さて、チャクラヒーリングについて少し詳しい解説をするには、そもそもチャクラとは何かを論じる必要があります。 


このテーマは、霊性修業とも密接に関わるのですが、まずヒーリングの観点からいえることは、チャクラとは簡単に言ってしまえば、ヨガでいわれるプラーナといった大自然のエネルギーを身体に取り入れて、余分なエネルギーを身体から排出するための、いわばエネルギーの出入り口であるということです。



チャクラが開いている閉じているという、一般的に語られていることについて一言触れておくと、チャクラが開いているかどうかには2つの異なった要素があり、それをハッキリと区別して論じる必要があります。



多くの人が語っていることを見聞きする限りでは、この区別が曖昧なことが非常に多いので、いろいろ混乱が生じているケースもよく見かけます。 



人によってチャクラの開閉が自在に出来るという話がありますが、これはチャクラのエネルギー的な状態に関わっています。 


しかし厳密には、チャクラが開いている状態とは、一時的な開閉に関係する状態なのではなくて、チャクラの瞑想性を指しています。 



チャクラの瞑想性が育っている状態が、本来チャクラが開いているという状態なのです。

これは、それぞれのチャクラについて全く同様に言えることで、チャクラの開き具合とは、言い換えるならばチャクラの覚醒の度合いを意味しています。 



チャクラの覚醒の度合いとチャクラのエネルギー状態とは、本質的に区別して考える必要があります。 


チャクラリーディングでチャクラの状態を読み取るには、この2つのリーディングのテクニックがまったく異なるために、2種類のリーディングを完全に分けて行う必要があります。 



わかりやすい例を挙げると、通常ハートチャクラが詰まっていると判断されている人の多くは、実はハートチャクラに瞑想性が育っていて、本来チャクラの状態としては開いているものです。 


ところが、ハートチャクラが瞑想的に開いているために、それだけ自然なエネルギーの出入りがあるのが本来の状態なのに、エネルギーの出入りが滞ってしまうことで、エネルギー的な状態としては、チャクラが詰まっている状態になっているわけです。 



こうした2種類のチャクラリーディングを明確に区別して、総合的にチャクラの状態をリーディングすることはとても重要です。 


精確なリーディングの見地からすると、チャクラがエネルギー的に詰まっている状態とは、それだけチャクラに可能性がある状態だともいえるからです。 



こうした事実は、たとえばユング心理学などで語られていることとも符合します。

心理学者ユングは、大きな潜在的な可能性を秘めた人ほど、子供時代に本来の可能性が激しく抑圧されてしまい、思春期から青春時代の時期を、深刻な心理的葛藤のなかで過ごすケースが多いことを指摘しています。 



実は、ヒーラーをしていて気付いたことですが、チャクラが瞑想的に開花していても、エネルギー的には慢性的に詰まった状態になっている人が、少なくないという事実があります。

たとえば、サードアイやハートチャクラなどでは、そうしたケースをしばしば見かけるのですが、エネルギーの詰まり方が慢性的だと、チャクラの可能性は閉じたままの状態になるか、霊的探究の道程のなかで道を誤ってしまいがちです。 



瞑想的にチャクラが開花しているにも拘らず、エネルギー的にチャクラが強く閉ざされていると、それだけ本人は激しく苦悩することになります。 


そうした状態に有効に対処できるチャクラヒーリングのテクニックが重要になりますが、これは何か特別なテクニックというよりも、本来は普遍的なヒーリングの原理に則った、基本的なヒーリング・テクニックで対処可能なことなのです。 



最初に話を戻すと、Steve MurrayDonna Edenが開発したテクニックは、そうした基本的なテクニックのヴァリアントとも言えるもので、浄化のテクニックとして発展してきたものでした。 



エネルギー状態や邪気を効果的に浄化するには、それに相応しいテクニックが必要なのですが、そうした効果的な浄化は、もちろんレイキでも可能です。 



実は、僕が前回の日記で書いたように、レイキに新しいテクニックを導入することで、それが可能になります。 


Steve Murrayのテクニック、Donna Edenのテクニック、そして僕が考案したテクニックは、ぞれぞれ実際の手法は異なりますが、チャクラの浄化という点では、同じ効果が期待できるのです。 



チャクラは傷ついたり歪んだりした状態になっていることも多く、チャクラの傷や歪みはエネルギーの詰まりをもたらします。 


また、それほど傷や歪みがない状態でも、外部からの影響などで、一時的にはチャクラのエネルギー状態がひどく滞ってしまうこともあります。 



こうしたケースでは、ただチャクラの位置に手を当てたり手をかざすだけでは、なかなか執拗なエネルギーの詰まりが解消されないものです。 


その結果として、ヒーリングのプロセスは、そこでストップしてしまいます。 



チャクラヒーリングは、特殊なヒーリングの一部門なのではなく、どのようなヒーリングを行う場合にも、無視できないホリスティックなアプローチに関係するヒーリングのテクニックのひとつです。 



特にチャクラを意識しなくても、効果的なチャクラヒーリングができてしまうこともあり得ます。 


何故なら、チャクラの状態というのは、ホリスティックなアプローチ全体の観点からすると、あくまでトータルな生体バランスの一つの側面だからです。



オーラの状態に根本的に働きかけることでも、チャクラのバランスは改善されます。


何よりも大切なことは、ホリスティックなアプローチ全体の観点からヒーリングの原理についての視点を確立することです。 


様々なヒーリングのテクニックがあり、それぞれ背景となる教えが違っているのは、現状では仕方のないこととも言えますが、どのようなヒーリングをする場合にも、全体的な視点が重要なのです。





























僕がまだレイキヒーラーとして活動していた時に、レイキにオリジナルな新しいテクニックを付け加えるようになったら、「彼のしているのは、あれはレイキではない!」という批判を受けたことがありました。

人づてに話を聞いて、「へ~~、そうなんだ~~~!」と受け流していましたが、その後、あるレイキの本を読んでいたら、レイキにも様々な教えがあって、意外に統一性がないらしいという発見をしました。

本の著者はSteve Murrayというアメリカ人のレイキマスターで、日本語訳は出版されていなかったので英語で読んだのですが、このレイキマスターは、それこそアメリカ中のスクールを訪れて、非常にたくさんのレイキマスターと出逢い、教えを受けたそうなのです。

それで判明したのは、レイキの教えには想像以上に統一性がなくて、マスターによって語っていることが相互に矛盾することも多いという事実でした。

そこでマレーは、何が真実なのかを追い求めて、独自の研究を重ねて行きました。
その成果が、何冊かの著書となって出版され、現在では大きな反響を呼んでいるのですが、そのプロセスでマレーが気付いたのは、レイキの世界には間違った信じ込みも多いということでした。

そもそも、日本からアメリカに渡った時点で、レイキ本来の教えが西洋人向けにアレンジされることで、何かが失われたという事実もあったのでしょう。
しかし、おそらく問題はもっと深刻で、レイキ本来のエネルギーの純度が、時代とともに混ざりモノが多くなることで、一般的に徐々に低下してしまったに違いないのです。

それは兎も角として、Steve Murrayは、西洋レイキの世界に新しい潮流をもたらしました。
単純にオリジナルなレイキを復古したのみならず、おそらく従来のレイキには存在しなかったテクニックを導入したのです。

実は、奇しくも似たようなテクニックを、僕も考案していました。
ほぼ同時期に同じことを考えていた人が、世界中にも日本国内でも沢山いたのかもしれません。

Steve Murrayのテクニックと、僕が考案したテクニックとは、いくつかの点で微妙に異なるのですが、ヒーリングの原理に対する基本的な洞察は同じでした。
なるほど同じ考え方だと思ったことの一つは、レイキをした後に邪気が残ってしまう可能性が強いので、それを浄化するテクニックを慎重に遂行すべきである、という記述がマレーの著書にあったことでした。

これは、通常のレイキにはあまり存在しない考え方で、オーラの浄化を3回行ってレイキを終了するなど、とても簡易な浄化が行われるだけなのが一般的です。
でも、それだけでは邪気が根強く残ってしまって、あとで問題が発生する可能性もあるのです。

マレーが具体的に勧めている浄化の方法は、ヒーラーがレイキを終了した直後の時点で、クライアントが横たわっていた場所を浄化して、次に部屋全体を浄化して、最後に自分自身を浄化するという手順で、それも入念に浄化を行うやり方でした。

その際の意図とイメージングが重要で、さらにシンボルとマントラを使うことで浄化は完了するのです。
しかし、完璧を期したつもりでも、必ずしも浄化が完全ではないケースもあり得ることをマレーは語っています。
邪気の浄化を決して甘く見てはいけないというわけです。

多くのレイキの教えでは、ヒーラーは宇宙エネルギーの媒体になるだけだから邪気は受けない、レイキしている最中に邪気は浄化されてしまう、という暗黙の前提のもとにレイキが実践されています。

それに対して、マレーが語っているのは、現実はそんなんに甘くはないよ・・・ということなのです。

実際にヒーラーをしていて痛感するのは、この邪気の処理の大変さです。
しかも、優秀なヒーラーほど、深いレベルまでヒーリングができてしまうので、それだけ邪気の処理に神経を使うのが普通です。

レイキに関していえば、そもそも宇宙エネルギーの媒体になるだけだから・・・というよりも、自分を媒体にするから邪気を受けることもあるし、レイキのエネルギー的な純度も、自分の身体を通過するために低下し易いというのが事実なのです。

これは、通常語られているレイキの教えとは、また別な角度から物事を観察した場合の真実です。

宇宙エネルギーの単なる媒体に徹するようにすれば、それだけ邪気を受けにくいのは事実ですし、エネルギーの純度も比較的保たれやすいのですが、自分の身体を媒体にしないヒーリングのテクニックも存在します。
レイキでもそれは可能で、これは遠隔ヒーリングというよりも、対面でも手を使わずに意識だけレイキのエネルギーを流せば、自分を媒体にしないレイキができることになります。

この方法には熟練が必要ですが、これなら文字通り邪気を受けにくく、自分を媒体にしないことで、それだけエネルギーの純度も高く保たれることになります。

さて、Steve Murrayのレイキに話を戻すと、マレーがレイキに新しく付け加えたテクニックというのは、肉体の外側に広がっているエネルギーフィールドを如何に浄化するかを重視した方法を、大々的に採用している点に特色があります。

具体的には、クライアントの身体から掌を徐々に離していって、もっとも掌が敏感に邪気を感じるポイントで手を静止させ、そこの位置でレイキのエネルギーを流すようにするというテクニックです。

この方法では、邪気を掌で敏感に感じることが、効果的にレイキをするための前提となります。
実際には、1メートル以上離れた位置からレイキをすることも多く、そのような離れた位置でレイキをするのが、効果を発揮するケースも多いことが判明しています。

Steve Murrayは、自分はバーバラ・アン・ブレナンみたいに霊視ができる訳ではない、だからオーラ層の状態は精確にはわからないけれども、掌の感覚に従って離れた位置からレイキをすると、確かに効果があることが多い・・・と語っています。

マレーの広めているレイキは、邪気の浄化をとても重視している訳なのですが、実は、身体から離れた位置でレイキを行うことが、病気や疾患などへのヒーリング効果としても、深いレベルの効果につながる可能性を示唆しています。

このことについては、専門的な議論になるので、これ以上深くは立ち入りませんが、レイキに限らずヒーリング全般のエネルギー医学的な原理という観点から、こうした事実は重要な洞察のヒントを提供しているのです。