先週の日曜日、ビブリオバトルに参戦してきた。
3回目の挑戦だ。
思えば4年前、うちの家内が勧めてくれたが、私があまり乗る気がなく、断ったのがはじまり。
家内が観覧者で図書館に行ったら、発表者の枠が空いてるので参戦してくれと頼まれ、即興で発表をした。
で、初代チャンピオンになったのだ。
それを聞いて、そんなん俺でもできるわ、と闘志に火がついて、3年前に初参戦した。
選んだ本は「女の機嫌の治し方」。
数回練習をし、自信満々で発表したが、得票がたった1票で撃沈。
発表順が1番だったのと、すごい強敵がいたのと、時間が足りず伝えたいことの半分も話せなかったことが敗因だった。
この反省を踏まえ、2年前、2回目の参戦をした。
発表する本は「あなたの物語」。
これは私がこれまで読んだ1000冊以上の本の中で1番好きな本だ。
これで勝負することにした。
台本も書き、何度も練習して、全部のセリフを覚え、時間もぴったり5分で話せるまでになった。
そして当日。
発表順も最後でばっちり。
完璧なパフォーマンスで、優勝を確信したが、結果は4票で準優勝。
私と観覧席の家内が優勝者に入れたので5票で優勝を持ってかれたのだ。
家内が私に入れてくれれば、私が優勝だったし、私が別の人に入れていれば、同率優勝だったが、まぁ仕方ないね。
というわけで、その敗戦から1年。
今回はマジで勝負に徹することにした。
まず、ビブリオはディベートではないということ。
男性は説得力に優れているのでディベートには向いているが、ビブリオは共感力が大事だから、俄然、女性が得意である。
過去の4回もすべて女性が優勝している。
つまり、観戦者に共感してもらうこと。
これが一番大事になってくる。
よって本選びから勝負に出た。
「カキフライがないなら来なかった」。
自分が一番おすすめの本ではなくて、あくまで共感を得るために選んだ勝負本である。
そして、フリップを用意した。
声だけでは印象が弱いので、フリップに言葉を書いて見せる作戦だ。
そして当日。
発表順は真ん中。
Rー1グランプリのフリップピン芸人のように、フリップをめくりながら、発表した。
そして、予想通り、ウケた。
時間もぴったり。
結果は優勝。
3年かけて、ようやく家内と肩を並べた。
M-1で言うと、家内が中川家で、私が令和ロマンである。
ただ、あとからよくよく調べると、ビブリオバトルではマイク以外の小道具は禁止らしいので、今回の私の発表は反則かもしれず、ちょっともやもやしている。
よって、来年もう一度参戦して、次はフリップなしで勝負しようか、考え中。
ちなみに、質問タイムで、「種田山頭火」と何がちがうのか?と質問された。
そこまで言及されると思っていなかったから、驚いた。
さすが、ビブリオ観覧者、知識が豊富である。