スポーツをしている方であれば、トッププレーヤーのように流れるようによどみのないスムーズな動きに憧れたことが一度はあるとおもいます。

 

ただ、その動きに少しでも近づくにはどうすればいいかわからないという方が多い方が多いと思います。

 

今回は、スムーズに動くには、どうすればいいのかについて書きます。

 

私の答えは、一言でいうと、「力まずに動くこと」、もう少し具体的に言うと、「動かしたいところに力を入れずに、動かしたいところを動かすこと」です。

 

この言葉だけだと意味不明ですので補足します。

 

まず手でボールを持っていて、そのボールを腕を使って投げようとしているとします。

 

そのとき、腕を使って投げるのですから、当然、腕に力を入れて投げようとするでしょう。

 

しかし、腕に力を入れてしまっては、力みが生まれてしまい、動きがどうしてもギクシャクしてしまいスムーズな動きになりません。

 

では、どうすれば腕に力を入れずに、腕をスムーズに動かしてボールを投げることができるのでしょうか。

 

結論から言いますと、腕を動かすときには、腕以外の筋肉に力を入れてに腕を動かすようにします。

 

そんなことは不可能だ、腕を動かしているのは腕の筋肉なのだから。

 

そう思われる方も多いと思います。

 

しかし、実際には広背筋などの背中の肩甲骨周りの筋肉や、腹斜筋といった横っ腹にある身体をねじる筋肉を使えば、腕の筋肉を使わずに腕を動かすことは可能です。

 

以前、読んだ「エグゼクティブのための正しいゴルフの習い方」(ディスカヴァー・トゥエンティワン)という本で、ラリー・ネルソンというベテランのゴルフプレイヤーが、「良いスイングでは、ラージ・マッスルがリトル・マッスルをコントロールします」ということを話していますが、私が思う身体をスムーズに動かすコツは、この言葉がピッタリです。

 

ここでいうラージマッスルが、広背筋や腹斜筋などの体幹にある筋肉、スモールマッスルが腕や手の筋肉のことを指しています。

 

同様に、サッカーで脚を動かすときにも、できるだけ脚の筋肉に力を入れずに脚を動かすことが重要です。

 

蹴ることに関してのラージマッスルは、脊柱起立筋や腹斜筋、腹横筋、腹直筋、腰方形筋などがあります。

 

これらの体幹回りにあるラージマッスルを利用して、腕や手、脚や足といった末端のスモールマッスルを動かすことで、スムーズな動きができるようになります。

 

もちろん、この体幹回りの筋肉を末端にスムーズに伝えるためには、それぞれの筋肉がしっかりと脱力され、連鎖的に反応するように日々連鎖的に動かす練習が欠かせません。

 

今日、この理屈を知って、明日からできるというものではありません。

 

しかし、この発想を持っているか持っていないかで、末端の力みに雲泥の差が出てきます。

 

サッカーで、ボールが足にひっかかってしまう、ゴルフでインパクト時に手先を使ってしまうという方は、ぜひラージマッスルによりスモールマッスルをコントロールする動きを試していただければと思います。

 

以上