世の中の評判は悪いみたいだけど、
私は結構好き。
読み終わった時、良かったな〜って思った。
後から評判悪いのを知ってびっくりした。
でも批評の内容読んだら、確かにそうかもって納得もしたとこもある。
確かに内容は特にない。
あまりにも淡々としているし、
何か起こっている様で実際には、ほぼ何も起きてない。
私の日常のがまだマシなんじゃ?と思ったくらい何も起きない。
だから最初は続きが気にならない。
途中で他の本に目移りしたりして、何度も中断した。
読み終わるのに半年くらい掛かったかも。
でも、やっぱり村上春樹の比喩は最高だと思った。
それだけの為に読んでると言ってもいいくらい。
とは言えそんな素晴らしい比喩は、あの分厚い単行本の中に散りばめられてる訳ではなく、1つか2つくらいしかない。
でもそれは、あるかどうか分からない宝物を探す人生みたいで、ちょっと楽しい。
騎士団長殺しには、素晴らしい比喩が1つ。見つけました。
妻は言った。「なるべく早く離婚の手続きを進めるから、できたらそれに応じてほしいの。勝手な事を言うみたいだけど」
私は雨降りを眺めるのをやめて、彼女の顔を見た。そしてあらためて思った。六年間同じ屋根の下でくらしていても、私はこの女のことをほとんど何も理解していなかったんだと。人が、毎晩のように空や月を見上げていても、月のことなんて何ひとつ理解していないのと同じように。
かっこいい。
これ読めただけで、私は大満足。