その日の実家での予定は、母が銀行に新規口座を作る日で、
(今はふらりと銀行に行って口座が作れるわけではなく、予約だそうです)
出来上がったその口座番号を書類に書いて送付すると、
一件残っていた銀行の手続きが終わります(やった!)
母は、口座を作るだけなら自分一人で出来るので、
付き添わなくても大丈夫、との事でしたが、
私はその後、その足で母に市役所に行ってもらって、面倒な一件、
家の名義変更の手続きで必要な「固定資産評価証明書」が必要で、
それを母に取って欲しいので、どうせ一緒に市役所に行くなら、
その前の銀行も付き合うよ、という予定だったのですが、
ご近所に住むご夫妻の娘さん「U子」ちゃんが、
道でキョロキョロ、そしてキョロキョロ。
小学生の頃、同じ通学班だったU子ちゃん。
「どうしたの?」
と声を掛けると、
「お母さんがいなくなっちゃった!!」
泣き出しそうな声で、でも怒りも含んで、とても心配そうに。
父の件で返礼品を届けに行った時、おばさんは、
「ベッドの中からでごめんね~」と、
あまり調子がよくないご様子でした。
そして先日は、おばさん一人で外へ出て、
倒れて救急車で運ばれたとのこと。
U子ちゃんが心配するのも当然。
「じゃぁ私、自転車で探すね!」
と協力することに。
U子ちゃんも自転車に乗って、二手に分かれて探し始めました。
ここで母の井戸端会議ネットワーク炸裂!
なんと母は全く動くことなく、自宅前で通る人に
「U子ちゃんのお母さんを探してる」と話しただけで、
あっさり見つけてしまう!
自転車で家を出る前に、おばさんの散歩コースを聞き、
母の「天気がいいから桜を見に行ったんじゃない?」という話も考慮し、
桜並木を自転車で走っていると、母から電話で、
「U子ちゃんのお母さん、見つかったよ~!
電気かけに行ってるんだって」
「電気をかける」でご理解いただいた方、いらっしゃるでしょうか?
体に電流を流すと健康になる(?)
そういう医療器具を無料体験させてくれる所があって、
その会場でU子ちゃんのお母さんを見た人に、
たまたま母が声を掛けたのでありました。
あぁ良かった!
見つかった。
が、しかし!
今もU子ちゃんはお母さんを探してる!
今度はU子ちゃんを探して、お母さんが見つかった事を伝えなくちゃ!
U子ちゃんは自転車なので、ある程度遠くまで行っているかも。
どの辺りを探してるんだろう!?
U子ちゃ~ん!
たぶん、すごく心配しながら探しているわけで、
早く見つかった事を伝えてあげなくちゃ!
U子ちゃ~ん!
自転車を走らせては一度、U子ちゃんの家に戻り、
帰っていないか確認し、また探しに行くを繰り返して、
そこで、電気をかけ終わったおばさんが自宅に戻る所に出くわした!
「おばさん! U子ちゃんがおばさんを探してる!」
携帯電話に電話してもらい、U子ちゃんが帰ってきた~!!
良かった良かった。
U子ちゃん探しで自転車爆走中に母から電話があり、
「銀行の予約の時間だから先に行っているね」とのことで、
一件落着後に銀行へ向かうと、入った瞬間に、
母が個別窓口から立ち上がって「こっちこっち」と手招きしました。
一人で大丈夫と言っていましたが、
デビットカードや、印鑑レスの話が難しかったらしく、
私が早く来ないかと、銀行の扉が開く度に、チェックしていたそうです。
なるほど。
母にローマ字入力のタッチパネルで入力するように言っても、
無理だわな・・・(せめてカナ入力の画面にしてあげて・・・)
その後、無事に口座を開設し、市役所に行き、
書類を仕上げて郵便局に出しに行き、おつかいに行き・・・
なんだか日々、市内を自転車で爆走している私でした(苦笑)