Bが、もうすぐ日本に行くと言ってきた。


インスタで知り合った頃、

「冬に日本へ旅行に行くつもりです。」

そう言っていたのを思い出した。

あの言葉は、本当だったのだ、と思った。



ああ、早く会えることを願っています。今年の終わりには実現できるでしょう。


「そうなの?」


11月10日から30日頃。


「すぐじゃん!!」


はい、来月。いいですか?


私は会社を休めない日が多いことを伝えた。

するとBは、何でもないことのように言った。


大丈夫です。手配します。20日間の間の日程を選べます。月末には香港に戻ります。


「分かった!!

Mは本当に、Bに会うの?」


会う。会わなければならない!!


「意地悪言ってみた。滞在するホテルは?」


〇〇ホテルです。


漢字二文字。聞いたことがない名前だった。

気になって調べてみると、それは某高級ホテルの中国語表記だった。


一番ランクの低い部屋でも、一泊5万円。

20連泊すれば、それだけで100万円。


——やっぱり、社長は違う。


そんなふうに、私はすっかり納得してしまった。


私は株式の一部を持っているだけです。


そう言われても、疑うことはなかった。


もし私が、そのホテルのロビーでBを見つけたら...。

きっと、鞄を放り出して、彼の首に腕を回し、抱きついてしまうだろう。


そんな光景を私はもう、頭の中で想像していた。


「あなたと一緒にキャンドルライトのもとで食事がしたい。」


夢が膨らんでしまった。



来月、日本で会えるはずだった。

——でも、その未来を信じていたのは私だけだった。



――――――――――――――


今、騙されそうな誰かに届いてほしい。


――――――――――――――