Bが、もうすぐ日本に行くと言ってきた。
インスタで知り合った頃、
「冬に日本へ旅行に行くつもりです。」
そう言っていたのを思い出した。
あの言葉は、本当だったのだ、と思った。
B
「ああ、早く会えることを願っています。今年の終わりには実現できるでしょう。」
M
「そうなの?」
B
「11月10日から30日頃。」
M
「すぐじゃん!!」
B
「はい、来月。いいですか?」
私は会社を休めない日が多いことを伝えた。
するとBは、何でもないことのように言った。
B
「大丈夫です。手配します。20日間の間の日程を選べます。月末には香港に戻ります。」
M
「分かった!!
Mは本当に、Bに会うの?」
B
「会う。会わなければならない!!」
M
「意地悪言ってみた。滞在するホテルは?」
B
「〇〇ホテルです。」
漢字二文字。聞いたことがない名前だった。
気になって調べてみると、それは某高級ホテルの中国語表記だった。
一番ランクの低い部屋でも、一泊5万円。
20連泊すれば、それだけで100万円。
——やっぱり、社長は違う。
そんなふうに、私はすっかり納得してしまった。
B
「私は株式の一部を持っているだけです。」
そう言われても、疑うことはなかった。
もし私が、そのホテルのロビーでBを見つけたら...。
きっと、鞄を放り出して、彼の首に腕を回し、抱きついてしまうだろう。
そんな光景を私はもう、頭の中で想像していた。
B
「あなたと一緒にキャンドルライトのもとで食事がしたい。」
夢が膨らんでしまった。
来月、日本で会えるはずだった。
——でも、その未来を信じていたのは私だけだった。
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今、騙されそうな誰かに届いてほしい。
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