不況でもクリスマスプレゼントを買いあさるイタリア社会。 | ローマの京都人

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毎年恒例、友人の香水屋(Profumeria)にクリスマスプレゼントの包装を手伝いに行ってます。

 

今年は私、超暇なので4日間連続行くことにし、今日からスタートです。

 

やはり日本人は手先が器用というイメージで私も重宝されて、私も手を動かすのはなかなか楽しいもので、毎年嫌と言わずに行っています。

 

今年は不況だから、みんなプレゼントは控えたりするのかな、などと想像していましたが、昨日のPerimark で思い知った通り、イタリア人はどんな逆境にあっても、パワフルに、クリスマスプレゼントを買いあさる生き物なのだということが今日確定しました。

 

例年通りの大繁盛でした。金曜でこうなんだから、明日、明後日、はもっと大入りだろうな。

 

あまりに忙しくて、私の包装した、ギンギラギンにさりげなくない、ギンギラギンの包装(イタリア人に大人気なんです)をまともに写真撮る暇なかったからここに写真お見せできませんが、

 

まあ、みんな容赦無くプレゼントにお金を注ぎます。

 

例えばね、日本では考えられないのですが、学校の先生にも、習い事の先生にも、とにかくクリスマスが来れば、プレゼントをするものと決まっており、今年、バレーボールのコーチには、12家族で5ユーロづつ出し合って、化粧クリームみたいなもんをプレゼントしました。これ。AKIKO-YOというメーカー。知りませんけど。あ、よく見るとひらがなで洗顔と書いてあるわ、左の。

 

 

店の話に戻りますが、イタリアらしいのは、店に入ってきたら、すぐに欲しい商品の名前を言ったりしないんですねえ。

それはゲスなんどすええ〜〜〜

 

とにかく世間話を30分くらいしてから、「そうそう、ここにきた目的はなんだったっけ?ああ、そうだ、これこれのメーカーのどれどれが欲しいんです」とか、「今年もマンマと姑と妹と、小姑と、パパとに探してるんだけど、何がいいかなあ」という風に切り出してきます。

 

30分もなんの話をするかって?

 

「ほら、この前無くなったケネディー通りの眼科の医院長さ、死因はCOVIDだったってね。10年ほど前に再婚したロシアの若い女、不動産売り払ってロシアに帰るらしいよ。」とか

 

「去年ボルツァーノで有名な香水専門店に行ったんだけど、そこの年配の定員さんがね、いくつか私に質問した後で、この香りがお好きじゃないかしらって、2種類持ってきたのがもう私にぴったりの大好きな匂いだったのよ。感動して即2本とも買ってしまったわよ。」

 

とか、たわいのない話です。

 

でもこれだけ喋り倒して、ほなさいなら、とはまさか言えないからだいたい入ってきたお客さんは何かを買って出て行くんです。

 

無駄がないというのか、しかし、時間を費やしてるから無駄なのか、よくわからないカラクリですが、私はこういう空間を気に入ってるんです。

 

因みに、簡単なプレゼントとして今年人気はこれ。

 

 

久しぶりに一日中立っていたものだから結構疲れました。

 

でも家に帰ると、

 

 

夫が腸詰肉とフリアリエッリ(菜の花みたいな野菜)のソテーを用意しておいてくれたので、あーなんと幸せ!と感じたのは束の間

 

食べ始めようとした矢先に、夫は自分の肘でワイングラスを倒し、グラスは割れなかったものの、中の赤ワインが床にぱしゃっとこぼれ、どんなことがあっても必ず人のせいにする極悪な性格の夫は、今回も例に漏れず「お前が携帯ばっかりいじってるからこんなことになった!!」と隣にいた次女に逆ギレしまして、

 

だけど自分がこぼしたんだから自分で床を拭き拭き、すねて、すねて、娘には白けられて、これまた最悪な夕食でした。

 

亭主元気で留守がいい。