新年3日目の今日も、ロマンの森は快晴です。
空は澄み切って晴れ渡って、
空気は冷たくスッキリ。
深呼吸すると、肺の中がひんやりする感じがいいです
どちらの虫も調べてびっくりのお話です
1つ目はこれ→
森神様の参道のドウダンツツジの枝にぶら下がっているキレイなミノムシを発見
ミノムシ…
木の枝や葉っぱなどでつくったコレ→が蓑(みの)みたいだからミノムシ。
このミノの中にはミノガというガの幼虫が入っている…
と思ってたでしょ
そうそう、そうなのですが、
ガの幼虫が入ってるってことは、成虫になったらガになって飛んでいく…
とも思っていたでしょ
それが
調べてみたら、翅のあるガの姿になるのはオスだけらしいです
(一部例外もあるようです)
しかも、成虫になったオスは、何も食べることなく交尾したら死んでしまいます。
( そもそも、口が退化しているので、食べたくても食べられないそうで…)
じゃあ、メスは
このミノの中で蛹になって、そのまま成虫になります。
成虫になったメスも、翅も肢も目も、交尾&産卵に必要な機能以外はほとんど退化しているそうです。
成虫のメスは、フェロモンを出し、
オスは、そのフェロモンに誘き寄せられ、メスのミノにくっつきます。
で、
無事、交尾できるとオスはそのまま死んでしまい、
メスはミノの中で産卵し、卵が孵化すると、ミノの下の穴から出て、落下して死んでしまいます。
ねっびっくりのお話でしょ…
つまり、メスは、孵化後20日くらいで自力でミノを作って以来、一生ミノから出ないんですよ。
気を取り直して、
2つ目はこれ↓
頭のあたりは、アリにも似た感じ…
異様にお腹が大きい…
写真の画像が悪くて分かりづらいのですが、大きな腹部の上についているのは小さいけれど翅(はね)です。
これは、ツチハンミョウという虫の1種。
腹部が大きいのでメスだと思われます。
大きい腹部には卵がいっぱいつまっています
(たぶん、ヒメツチハンミョウという種類かなと思います。不確かです)
ツチハンミョウは翅が退化しているので飛べません。
かといって、歩きも機敏ってわけではありません。
なので、発見したら写真を撮るのは簡単です。
びっくりなのはこの写真→
皆さんに、大きさをご紹介したくて手を近付けてみたのですが…
なんと
ツチハンミョウ、体液に毒があるそうです
しかも結構強い毒で、
かつて中国では暗殺用の毒として使われていたらしいです。
体液が皮膚に付くだけでも水疱ができたりするそう
なので、この虫、決して素手で触ってはいけません
こんな写真、撮ってはいけませんってことです
ツチハンミョウは生活史も変わっていて、生き残って無事に成虫になる確率もかなり低いんです。
ざっと説明すると、
メスは土の中に卵を産みます。
孵化した幼虫は花によじ登り、そこで、ハチを待ちます。
ハチが来ると、ハチの体にしがみつき、そのままハチの巣へと潜入します。
そこで、ハチの卵や蜜を食べて成長して、成虫になります。
だから、最初が肝心
よじ登るものを間違えるとアウト
せっかく花によじ登っても、しがみつく虫を間違えるとアウト
てことです。
過酷です。
虫は好きだけど、知らないことばかりです。
出会うたびに1つ1つ調べていっても、
生きている間に、私と同じタイミングでこの地球上に生を受けた生き物たちを、いくつ知ることができるだろう。
ではでは。ハーブ姫でした。