ごぶさたです。展覧会の記事も止まってますが、久々の今回は旅行の件。
 
なんとなく毎年の行事になってきてる上洛(観光です。天下に野望はありませんw)。今年も10月の3連休のところで行ってまいりました。日取りは、宮内庁の参観HPで桂離宮のキャンセルが出たところに申し込んだら予約が取れたので決めた感じ。
今回は他にも西本願寺の伝灯法告法要、大徳寺の曝涼、その他秋の特別公開など、けっこうスペシャルなイベントに出会うことが出来ましたのでご報告ということで。週末、仕事終わりで新幹線の最終に乗って京都へ。
 
 
・・・で、明けて1日目。午前中は西本願寺の特別公開、午後は醍醐寺というプラン。
 
今年は門からして賑々しい感じ。
 
西本願寺(真宗の本願寺派)は一昨年、門主の代替わりがあり、今年はそれに伴う「伝灯法告法要」の年に当たるんだそうで、記念行事として西本願寺の飛雲閣と書院(ともに国宝)が公開になってましてですね、普段も予約をすれば見せてはいただけるようなんですが、まあやっぱり解放日の方が入りやすい。
御影堂からお参りしつつ・・・まずは飛雲閣へGo。なんか凄いですね、この・・・不規則で、しかも美的な造形ってのが。
こちらは拾い画像(^^;
色々なタイプの破風の、配置とか構成とかに工夫が凝らされているというのも確かにそうなんでしょうが、思うに一義的には破風や屋根の稜線が個々に描く非常に繊細な曲線というのが、構成の不規則さを超えて「美」を感じさせるんじゃないですかね。そんな気がしてます。
直線、端反り、内抱え、そのラインがどれも神経が行き届いていて見事!構成自体の美というより、それらをぶつかり合わないように配置する構成の妙、て感じで。
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して書院。いや、こっちがまた凄い・・・。金碧の障壁画群、華麗な透かし彫りの欄間、パワフルな石庭、みなみな
桃山文化の精髄にしてボリュームもMAX。侘びの世界の「黒書院」が見れないのは残念ですが、まずは桃山の黄金の美を堪能しましょう。意外と混んでなかったですし。
 
 
西本願寺の「伝灯奉告法要」は来年5月まで。法要自体は1週間おきに8日づつ行われているようですが、特別公開は連続なのかな?これから行かれる方は事前にご確認下さりませ。
 
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で・・・午後はJR琵琶湖線→京都市営地下鉄東西線と乗り継いで、醍醐寺へ。なんまんだぶから一転、おんあぼきゃワールドへ。
 
去年来れなかった醍醐寺、今回の主要な目的地の一つです。やっぱり京都の市街地から離れたところはですね、ある程度計画的に予定を組まないと来られないですからね。その日の気分で行動してると後回しになっちゃって。
 
三宝院は後に回して、まずは下醍醐の境内へ。
 
仁王門。門は桃山期(再建)、仁王像自体は平安後期。最初っから凄い。
 
金堂は平安時代の作(移築)。本尊・薬師三尊像は鎌倉初期だそうな。
 
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そして、五重塔。平安中期の作という事で・・・凄いですよね。
重量感もありつつ、優美さも欠かない、この風格。
 
が・・・ん、いい感じの寂れ具合(笑)。桜の季節には凄い人出になるんでしょうけどね・・・
 
境内奥、上醍醐の入り口のゲート(かなりビビらせる風情)を通り、女人堂まで行ってお参りして戻る。いや、上醍醐も行けない時間でもなかったんですが、足(カカト)が妙に痛かったのと、雲行きがかなり微妙だったことの合計で諦めました。秀吉の花見跡、醍醐水、室町期の清瀧宮、平安時代の薬師堂、桃山の懸け造りの如意輪堂、見に行きたかった・・・。
 
 
で、戻ってきて三宝院
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まずはなんといっても豊臣秀吉自ら指図したというお庭!池泉回遊式の宏壮な感じと名石が密集した石庭の凝縮感の両方を備えた感じが楽しい。お得感あります。
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ただ・・・「秀吉の庭」として、これは十分にデカいのか?それとも醍醐全域に広がった花見の規模と対比的に庭はむしろコンパクトにまとめてこの広さ(つまりデカく見えるが実は秀吉的には美的にスモールサイズ)と見るべきなのか?あるいは最晩年の衰弱した秀吉に指図できる限界の広さだった(つまり、デカく見えるが実は不本意に小さい)のか?そこはちょっと分からない。もの凄くデカい庭、という感じではないんですよね。
 
ちなみに以前TVで見たんですが、この三宝院庭園の池の周りの護岸石は、通常土台になる石を敷いた上に置くのが通常のところ、ここでは土を固くつき固めた上に護岸石を置いているんだそうで、おそらくは石を据える角度の微調整を容易にするためではないかとのこと。秀吉がこの庭園にかけた繊細な美意識、こだわり、そういったものが強く表現されているのは間違いない。
 
はい、お約束の藤戸石。
 
 
で、その後霊宝館に行って、特に見ものというと俵屋宗達「舞楽図屏風」(重文)くらいでしたかね、上醍醐も行けなかったし微妙に満腹感に欠ける感じだったところ、三宝院前にテントを出して「文化体験コース」というのをやってらっしゃって、「お茶体験」があったので参加させてもらったところ!
 
 
・・・いや、話を伺ったら、「法話体験」があって「写経体験」があってで「お茶体験」というフルコースだというので、「え゛」と思ったんですけどね。なんと「法話」は・・・非公開の本堂(重文)で!しかも快慶の見事というほかない「弥勒菩薩像」を拝ませていただいて、間近で焼香させて貰えるというのっけから昇天コース!・・・ん、極楽往生コースというべきですか?
 
・・・写経はええ、まあ、苦労しました(笑)。
 
してお茶。重文「純浄観」にて(!)頂戴しました。こういう場所で頂くの初めてかもです。ちゃんと掛物も掛けて下さっていてですね、曾呂利新左衛門が醍醐の花見について書いた手紙という、結構なお品。
宛名は「宮内卿法印」。・・・松井友閑てこの時期まで生きてましたっけ?狩野探幽だとずっと後?その間に誰かいました?
 
さらに重文「奥宸殿」にも入れていただき。“天下の三名棚”の一「醍醐棚」も間近に見せていただきました。もういう事なしですよ。
 
最後に僧侶の方に境内(本堂&五重塔)をご案内いただいて終了。有難うございました。
 
こちらのコース、「京都南ロータリークラブ」さんというところの企画で、今回1日限りの企画とのことでしたが、素晴らしい体験でしたので、ぜひまたやって頂きたいと思いますし、見かけたらぜひ参加されることをお勧めします(FBで告知されているようです)。そのほかタイミングによっては三宝院の特別公開とかもあると思いますので、その際も、ぜひ。なんといっても・・・ん、快慶ですかね。
 
すでに暗くなって来て。
 
・・・この日はここまで。続きます。