そういえば・・・今回の展覧会で最大の注目のポイントが抜けてましたね(^^; なので、ちょっとそこだけ。
「法悦のマグダラのマリア」
新発見て、えーでもこれ見るの初めてじゃないぞ、と思ったら、本人筆にせよ後世の写しにせよ、ヴァージョン自体はけっこう沢山存在するんですね。2001年の庭園美術館「カラヴァッジョ/光と影の巨匠」で従来知られていた“クラインのマグダラのマリア”が来ていて、私も見てたんだ。の、はずだ(^^; 当時の図録はすぐ出てきたが、いまいち実物を見た記憶が抜けている(^^;
新発見て、えーでもこれ見るの初めてじゃないぞ、と思ったら、本人筆にせよ後世の写しにせよ、ヴァージョン自体はけっこう沢山存在するんですね。2001年の庭園美術館「カラヴァッジョ/光と影の巨匠」で従来知られていた“クラインのマグダラのマリア”が来ていて、私も見てたんだ。の、はずだ(^^; 当時の図録はすぐ出てきたが、いまいち実物を見た記憶が抜けている(^^;

左:2001年カラヴァッジョ展図録(庭園美術館)の“クラインのマグダラのマリア”
右:今回の図録の新発見のマグダラのマリア。似てるようで、比べるとけっこう違う。
15年前の図録がさっと出てくるこの用意の良さw こういうことだけは整理が良い・・・
なんか・・・特に今回の出品作の方は半開きの眼とか、笹色紅か?みたいな(笑)唇の色とか、独特のキモさがあります。エクスタシー表現っていうのはエロスとタナトスが直接交わる表現になるところ、たとえばベルニーニもエクスタシーの作家ですけど、あっちは明らかにエロ要素が圧倒してますよね。カラヴァッジョはやっぱり常に死とダイレクトに向かい合ってるからそっちを主に、そこに変にエロティシズム要素が混じってこの気持ち悪さなのかな、と。

ベルニーニ:「福者ルドヴィカ・アルベルトーニの法悦」
(今回は展示されてません)
で、カラヴァッジョの最期というのが、例の殺人事件に対する恩赦への希望が見えてきたという事でローマへ向かうに当たって、3点の絵を携えていたところが、途中の港で本人が拘束されてしまい、その間に絵を乗せたまま船がなんと出航、(ウソかホントか)それを追いかけている内に熱病で倒れた、ということらしい。
で、その3枚の内1枚は現在のところ不明、もう1枚は今ローマのボルゲーゼ美術館にある「洗礼者聖ヨハネ」、もう一つが「マグダラのマリア」なんだそうですが、今回世界初公開なのは、複数ある「マグダラ」のヴァージョンのうち、これこそがその、死の直前、画家を置いて船出しちゃったマグダラさんそのもの!なのではないか!?という事なんだそうで。本間かいな。本間さんなのかいな。
そこらへん、今回の図録には本作の「発見」に携わったミーナ・グレゴーリさんという方(カラヴァッジョ研究の権威だそうな)の小論も載せられていてポイント高いです。
・・・しかし本当にソノモノなんですかね?

カラヴァッジョ最期の旅で「法悦の・・・」と共に携えられていた
「洗礼者聖ヨハネ」(ボルゲーゼ美術館所蔵/今回は展示されていません)。
ちなみに今回出展されているカラヴァッジョ作品11点の中で、“個人蔵”なのが、この「法悦のマグダラのマリア」のほか「マッフェオ・バルベリーニの肖像」、「メドゥーサ」、あと“カラヴァッジョに帰属”となっている「仔羊の世話をする洗礼者聖ヨハネ」の4点。
多少遠かろうとも、公的な美術館に入っているものはそこへ行けば見れますが、個人コレクションのものはそうは行きませんのでね。前回の記事で挙げたような超有名作品が「必見!」なのとは別の意味で、よくよく眼に焼き付けておいた方がいいのはこの4点の方なのかもです。
・・・ええ、眼に焼き付けられる機会、今日明日2日間ですが(笑)。
