そいつ、いや、「それ」はスライムのような半固体で、ルビーのような透き通った赤色をしていた。
私は目の前で起こっていることが信じられず、ただひたすら刹那の間も置かずに「それ」に攻撃を加えた。
攻撃。
攻撃。攻撃。
攻撃。攻撃。攻撃。
攻撃。攻撃。攻撃。攻撃。
攻撃。攻撃。攻撃。攻撃。攻撃。
しかし、「それ」は半固体の特性をうまく利用して衝撃を吸収してしまうので、まったくダメージを受けていない。逆に、攻撃している私のほうがダメージを受けている。
ついに、ダメージが私の体力を上回ってしまい、私はその場に倒れてしまった。
そこで、私の意識は途絶えた。
6
私が次に目覚めたとき、「それ」は私の前から姿を消していた。
窓からは日が射している。とても強い日射しだ。この窓は東向きなので、朝でないとこんなに強い日射しは入ってこない。なので、今が朝であることを理解する。
横たわっているのも何なので、とりあえず、体を起こそうとする。
そのとき、ふと後方から声を掛けられる。
「大丈夫か?」
サムライだった。
「ど、どうしておまえがここに!?」
「そりゃ、荒川さんに呼ばれたからだ」
「な、なに!? それはいつだ!?」
「あんたが荒川さんにやられたあとかな」
「な、なぜおまえがそのことを知っている!? 答えろ!!」
「う~ん、それはだな……」
サムライが一呼吸置いた後に言った言葉は、衝撃的なものだった。
⇒「くゐーん」~「モスコミュール」~