N中ソフトテニス部の軌跡 No.28 

              インドア大会から学んだこと

                                                       2025.12.21

 

    体育館で行う大会がありました。目標は決勝まで勝ち進み、クラブチームと試合をすることでした。目標は達成しましたが、クラブチームを倒(たお)ことはできませんでした。これからの課題(かだい)が見えてきました。

 今回の大会でよかったことがあります。

 ◯   審判をしてくれた試合に出なかった団体戦メンバーの態度がよかった。

 ◯   普段(ふだん)からがんばっているペアが、1試合目から声を出して動きもよ

  かった。自信にあふれていた。

 ◯   ファイナルゲームの2ー5から逆転して勝ったペアがいた。

 ◯   ファーストサービスにカットサービスを使った選手がいた。

 この4か月で、チームの技術が向上(こうじょう)し、強くなってきました。それが、試合にも出ていましたが、まだまだ足りません。技術が安定していないのです。 

 これからの課題は、次のことです。

 ◯   ねらったところにボールを打てるようにする。

 ◯   3歩くらい下がったスマッシュを打てるようにする。

 ◯   もっとファーストサービスが入るようにする。

 ◯   練習中にはナイスボールが出るが、試合になるとなかなか出ない。

 1つめから3つめは、技術的な課題です。4つめは、精神(せいしん)的な課題です。技術的なことに対しては、指導者である私が考えます。これから、ますます練習

時間が短くなる中で、どのような練習をすればいいのかを考えていきます。

 精神的な課題、すなわち気持ちの問題に対しては、中学生であれば、自分で考えなければなりません。チームとしては、少しずつよくなってきてはいます。試合中に、

気持ちで崩(くず)れることはなくなってきました。しかし、クラブチームに向かっていく強さが足りません。レベルを上げなければなりません。例えば、次のようなことです。

 ◯   ナイスボールとナイスボールで乱打をする。

 ◯   前衛のサイドをシュートボールでねらう。前衛がそれをボレーする。

 ◯   中ロブで相手を走らせる。

 ◯   後衛がチャンスボールをトップ打ちで攻撃(こうげき)する。

 ◯   前衛のレシーブをいろいろなコースに打てるようにする。

 練習や大会を通して、精神的に強くなるのが一番いいのですが、それはむずかしい状況(じょうきょう)です。では、どうすればいいのでしょうか。ソフトテニス以外で何かがんばることを決めて、それを続けるのです。

 例えば、勉強です。好きなことではなく、なるべくやりたくないもののほうがいいのです。家の手伝いでもいいでしょう。ただし気をつけることがあります。ただ勉強

するではダメです。何をやるのか、やったかどうかがはっきりわかるのがいいのです。

 ×勉強する → ◯毎日必ず30分は勉強する 

         ◯毎日英語を30分勉強する

 ×家の手伝いをする → ◯毎日夕食後の食器洗いをする 

             ◯毎日お風呂洗いをする

 ×あいさつをする → ◯学校やテニスコート、体育館で会った人に必ずあいさつ

             をする

 ×くつをそろえる → ◯いつでもどこでもくつを脱いだらそろえる

 ×学校に早く行く → ◯毎日7:40までに学校に行く   

 がんばるものは、その人によって違(ちが)います。大事なことは、決めたことをやり通すことです。続けていると、きっと変わってきます。強い選手、強い人になっ

ていくはずです。ソフトテニスが好きであれば、部活動が好きであれば、もっと勝ちたい、もっと強くなりたいと本気で思っているのであれば、やると決めた一つのことを続けることができるでしょう。

 年が明けて、1月の最初の部活動で、お互いに何をやることにしたのか発表する機会をつくりましょう。1月になったら、やり始めてください。あるいは、決まったら12月のうちからでもかまいません。

 この4か月の間に、多くの人が変わってきました。それが、チームの雰囲気(ふんいき)を変え、少しずつ強いチームへと変わってきています。この冬の過ごし方が大

切です。本物の強いチームになるために、一人一人が考えて、行動していきましょう。

 

N中ソフトテニス部の軌跡 No.27

                テニスシューズ

                                 2025.12.19

 

     昨日の体育館練習では、全国小学生大会個人2位の選手がきてくれました。少し乱打をしてから試合をしてもらいました。相手が中学生なので、本気で打ってはいませ

んでした。しかし、ほとんど弾(はず)まないカットサーブと1本だけストレートに本気で打ったバックストロークは、さすがでした。

 この選手を初めて見たのは、忘れもしません。あづま総合運動公園テニスコートの11番コートでした。2つ上のお姉さんとお父さんと一緒(いっしょ)に家族で練習をしていました。そのときはまだ小学2年生でした。すでにうまかったのです。「こ

れは全国でも勝つな」と思いました。お父さんは、私の教え子でクラブチームのコーチをしています。

 昨日の体育館練習で、「一緒に試合をしよう」と誘(さそ)いました。すると、彼

女は、テニスシューズのひもをきつく締(し)め直したのです。ギュッギュッと。

一流の選手は、みんなこうしています。

 テニスシューズを履(は)いて歩いているときには、ひもをゆるめています。しかし、コートに入ってボールを打つときには、きつく締めるのです。シューズの中で足が動かないようにしているのです。足とシューズとが一体化(いったいか)するイメージです。一度、やってみてください。そして、走ってみてください。違(ちが)い

がわかると思います。

 こうやってテニスシューズを履いていると、ひもが切れることがあります。そうです。一流選手のテニスシューズは、ひもが切れるのです。切れたらどうするのでしょ

うか。大丈夫(だいじょうぶ)です。お店にひもだけで売っています。

 みんなのテニスシューズは、シューズの中で足が動く状態(じょうたい)になっていないでしょうか。ボールを打つ前に、ひもをきつく締め直して、「よし、今日も走るぞ」と気合(きあい)を入れるのもいいかもしれません。

 全国2位の小学6年生は、4月からは中学1年生となります。クラブチームの選手として大会に出てきます。もしかしたら、試合をするようになるかもしれません。強い選手と試合をすると、楽しいし、うまくなることができます。また、そのうち体育館で会えることを期待(きたい)しましょう。

 

園長通信~こころ~ №364
                          前提を疑う
                                                                                          2025.12.19
                                                                            
    毎日のように、考えるということをしている。当たり前といえば当たり前のことである。急にアイデアが出てくることがある。最近では、朝、起きてすぐに浮かぶことが多い。忘れないようにと、すぐにスマホにメモをする。きっと、寝ている間も考え続けているのである。                    

    アイデアを出すためにはどうすればよいのか。答えはいくつかあるだろう。本質を見抜くことが肝要である。本質を見抜くとは、ある表層だけではなく、いろいろな角度から物事を観察し、立体的に理解することである。
 そのためのアプローチは様々あるだろう。中でも重要なのは、前提を疑うことである。前提を疑わなければアイデアは生まれにくくなる。とりわけ教育の世界では、このことが言える。          

    人の話を聞くことも本質を見抜く要諦である。相手の言わんとする本意をきちんと聞き出す。じっくり悩みを聞きながら相手の抱えている問題を洗い出し、取り組むべき課題を見つけていく。そのためには、こちらがニュートラルでいなければならない。邪念が入るとうまくいかなくなる。人間なので、好き嫌いとか、合う合わないは当然ある。それでも、合わない人が言っていることでも正しければ、その意見に従うべきである。仲のいい人でも間違っていれば、違いますと言うべきである。                         感情のままに行動するのではなく、必要かどうかを判断の拠り所とする。いつも本質だけを見ていようとすれば、一つのものを一方向からしか見ないということはなくなる。様々な角度から見るようになる。そこに気づきが生まれる。思い込みが排除される。                                

    よく、ニュートラルとかフラットという表現を使っている。思い込みや固定観念を捨て去り、前提を疑うためである。そうしないと、なかなかアイデアなど生まれてはこない。このようなことは、トレーニングである。一度や二度ではむずかしいが、何度もチャレンジしていると、徐々にできるようになってくる。そして、自分のものとして身についていく。                     
    前提を疑うとは、本当にそうか、実は違うのではないかと、自己内対話をすることである。その見方が正しいのか、もっと違った見方はないのかと自分自身に問いかけることである。誰でも自分の中に、もう一人の賢い自分がいる。この賢い自分は、いつでも出番を待っている。その期待に応えるべきである。                                                             前提を疑うことから始まることがある。前提を疑うことで、見えてくることがある。これらのことは、その人の生き方にも関わってくる重要なことである。                                  
 

N中ソフトテニス部の軌跡 No.26

                ソフトテニスと高校進学

                                   2025.12.18

 

    2年生は、ソフトテニスの練習をがんばっていますが、それと並行(へいこう)して高校進学のことを考えていることでしょう。年が明け1月になると、新年の抱負(ほうふ)のようなものを考えます。今年は、いよいよ中学3年生になる。どこの高校に行こうかな。あそこの高校に行きたいな。ソフトテニスを続けたいな。いろいろなことを考えるようになります。

 問題は、学力です。成績(せいせき)です。○○高校に行きたい。でも、今の成績ではむずかしい。では、どうするか。勉強するしかないわけですが、重要(じゅうよう)なのは、その方法です。

 学校での授業、提出物、定期テストなどをがんばるのは当たり前のことです。これをやらないと、どんどんわからないこと、できないことが増えていくだけです。高校

入試に向けての受験勉強とは、中学1年生と2年生の復習をすることです。

 F高校をめざすような人は、自分で考えて勉強できるでしょう。しかし、どの教科から何を使って、どのように進めたらいいのかわからない人もいるでしょう。学習塾に行くという方法があります。学校のように集団で進める塾では、むずかしいと思います。個別塾もあります。この場合は、使う教材がその人に合っているかという問題

があります。塾がいいのは、その間は勉強をしているという点です。学力がつき、成

績が上がるかどうかはわかりません。

 高校でも、ソフトテニスを続けようかなと考えている人もいるでしょう。ソフトテニス部があるのは、このへんでは、F高校、N高校、T高校の3校です。F高校は、県内トップの進学校ですから、学力が高くないと入れません。N高校は、ソフトテニス専門の指導者がおり、県の団体戦で2位になるようなチームです。T高校は、私立高校です。

 N高校でソフトテニスを続けようとすれば、特色選抜での受験を考えるでしょう。大会での実績(じっせき)、すなわち結果が大切です。県大会に出場しているかどうかです。「県大会出場」以上が求められます。チャンスは2回しかありません。秋の県新人大会と夏の県大会です。N中の2年生は、秋のチャンスを生かしたわけです。すでに「県大会出場」の実績をもっています。

 問題は学力、成績です。何事も、早め早めに行動したほうが、いい結果につながります。12月は、けっこう体育館での練習ができましたが、1月になると、体育館が取れないため、平日の夜が空くことになります。今まで、森合のナイター練習や西部体育館で練習をしていた時間です。

 この時間を、受験勉強に使ってはどうでしょうか。昨年から、小学生、中学生、高校生と国語の勉強をしています。なぜ国語なのか。自分が国語の先生ということもありますが、国語の力がつけば、他の教科も上がるだろうという考えからです。

 数学の文章問題があります。計算問題はできるのに、文章問題になるとできなくなる人はいないでしょうか。きっと文章の意味がわかっていないのです。数学ができないのではなく、国語ができないのです。理科や社会でも、同じようなことがあります。

 昨年は、中学3年生が3人来ていました。みんな行きたい高校はあるのですが、学力が足りない状態(じょうたい)でした。中3の夏休みから始めましたが、少しずつ学力が上がっていき、3人ともに入りたい高校に合格できました。週に2時間、月に8時間のペースでした。この時間で勉強するのは国語ですが、他の教科も何を使って、どのように進めるかのアドバイスをしていました。勉強の進め方を考えてあげたわけです。

 現在(げんざい)も小学生と中学生、高校生がいます。中学生と高校生は、部活動があります。大会もあります。したがって、何曜日の何時から何時までとは決めてい

ません。中学生と高校生の都合に合わせるようにしています。がんばっている人を応援したいのです。

 個別塾のようなものですが、一度に5人までは一緒にできます。学校での国語の授業とは違うことをやります。確実(かくじつ)に国語の力がつく方法です。ただし、定期テストの前は、テスト対策(たいさく)をします。最初は、体験授業がいいでしょう。何事(なにごと)も、実際にやってみないとわかりません。

 ラケット、ガット、グリップテープだけでなく、勉強のことでもアドバイサーになろうとしているわけです。ソフトテニスの練習ができない時間を有効(ゆうこう)に使うべきです。後になってから、もう少し早く勉強していればとならないようにしてください。みんなが、行きたい高校に入れるようにお手伝いをしたいと思います。

園長通信~こころ~ №363
                          ディベート
                                                                                         2025.12.18
                                                                            
  「話すこと」の学習について考えてみる。「話すこと」の繰り返し学習としてバザール方式はいい。話すことができたという実感を得たり、自信をつけるのに効果的である。だが、話す内容が毎回同じという弱点もある。なおかつ一方的に話すようになる。双方向ではなく実用的とは言えない。
 このレベルで終わってはいけない。コミュニケーションの段階まで引き上げたい。では、どうするか。学校教育の中で考えると、ディベートがよい。ディベートは、チーム戦である。一人ではないところがよい。勝ち負けがある。これは重要である。誰でも負けたくはないものである。勝つことがモチベーションとなる。ディベートそのものは、話すこと、話し合うことの学習である。だが、その前後には、調べる、読む、考える、書くなどの学習を行うようになる。実は、総合型学習なのである。                         ディベートというと、相手を論破するイメージがあるかもしれない。世の中に出れば、そういったことも求められるかもしれない。学校教育の中では、討論を楽しんだり、討論することのおもしろさを味わってほしい。バザールとは違い、相手の考えを聞いた上で話すことが求められる。調べたことを基に、その場での臨機応変さが必要となる。実際的なコミュニケーションと言える。      

 日本人の特性なのかもしれないが、自分の意見を否定されると、自分自身、自分の存在自体を否定されたかのように思ってしまう傾向がある。だから、人前で自分の意見を言えなくなってしまう。否定されたらどうしよう。何か言われたら嫌だ。こういった思考が働いてしまう。今の意見は、その人の考えの一つでしかない。そう思えると、状況は変わってくる。     
     ディベートでは、決められた立場から論を展開するようになる。自分としては、賛成できない立場でも相手と戦うようになる。したがって、その人が言っていることが、その人の考えとは限らないのである。だから、言いやすくなる。自分たちの立場のことだけを考えていては、ディベートはおぼつかない。結局は、相手の立場のことまで考えるようになる。そこが、ディベートの優れた点でもある。相手の出方を考えるのである。
     中学生であれば、1年生では「住むならば都会か田舎か」から始めて、「日本はごみ収集を有料化すべきか」「日本は救急車の利用を有料化すべきか」などを経て、中学3年生になると、「日本は環境税を導入すべきか」などの論題に取り組むようになる。
     資料を読んだり、調べたり、考えたり、書いたりする。そして、チーム内で意見を交換し、ディベートに臨む。ディベート後には、自分の立場を離れて自分の考えを書く。このようなことを年間に数回できれば、かなりの力をつけることになる。ディベートでは、生徒が我を忘れて話したり、ついつい話してしまうといったことが起こる。それが魅力でもある。できれば、卒業しても、生徒の記憶の中にずっと残るようなディベートを経験させたい。