犬も冬はさむい -3ページ目

犬も冬はさむい

読んだ本、映画などについての感想です。

ルームやフォトも充実させる予定ですのでぜひ御覧になって下さいませ。

死神の精度 (文春文庫 (い70-1))/伊坂 幸太郎


出来のいい人も悪い人も、人間死ぬときはみんな一緒なんだよな。

これは僕の叔父が今日言っていた言葉である。
たしかにどんなに有名なスポーツ選手にしろ、政治家にしろ、芸術家にしろ、サラリーマンにしろ、ホームレスにしろ、死ぬときはみんな一緒。ただ地面に横たわるだけだ。人間の死に違いはない。
彼はすでに自らの死を予見して、しかもそれを受け入れている。
この短編集の最後に登場する老婆のように。
きっと彼にも死神を察知する能力が備わっているに違いない。
そして僕は彼のことがけっこう好きだ。

死の8日間前に死神が現れる。
人間の姿をして。
そして「死についてどう思う?」と尋ねる。
彼が現れるときはいつも雨。
ミュージックを愛し、渋滞を嫌う。
そんな死神の話です。

作者が死神を通して人間を語ります。
とても冷めた目で人間を見つめます。

人間ってのは・・・
たいていの人間は・・・
どうして人間は・・・

哀しいほど人間ってのは愚かな生き物だ。
死神じゃなくても思うのは僕だけではないはずである。

死神の精度はそれほどよくもないし、悪くもない。
人間と同じじゃないか。


肌寒い一日でしたね。
「臨死!江古田ちゃん」3巻買いました。

この表情は(*´Д`)