村上春樹作品の中で「これ読んでなかったわ、そういえば。」ということで読んでみました。
まずはタイトルから言及させて頂く。
スプートニクとはまたお洒落でキャッチーな単語。
それに恋人と来る。
まさに完璧なタイトル。
これはいかにも売れそうですな。(とても悔しい。)
いつも思うのだけど、お洒落な云い回しと、インテリも納得する知識との絶妙なバランスが、彼の作品が多くの階層の人々に受け入れられる原因の一つではないでしょうか。
広汎なヒエラルキーを手広くカバーしている点が素晴らしいです。
それを意識的に文章に表している、彼のクールな眼差しが僕をイラつかせてしょうがないです。(ようは悔しいのですが…)
内容は、いつものように世界に喪失感を抱く「ぼく」が主人公で、都市(人間)の孤独を表しています。(エフスキーさんの現代版です。)
今回は、孤独を人工衛星のスプートニクになぞらえて書かれています。
人間は近づけそうで、近づけない。届きそうで、届かない…等等
認めたくないですが、この本はあらゆる面においてオモシロイです。
余談ですが、最近、精神的に不安定だったのでちょっと泣きそうになりました(笑)
