私は
私のことを
大切にしてくれない人
に対して
"大切にしてもらいたい"
と、願っていました。
当たり前のことを書いているように見えるかもしれませんが
これは不毛な欲求です。
ずっと
大切にしてくれないから
大切にしてほしいと願ってしまう
と思っていました。
”ない”から求めていると思っていました。
無い物ねだりのようなものだと。
でも
そうではなくて
”大切にしてくれない人に大切にされる”
ということを願っていたんです。
私は
大切にしてくれる人に対しては
大切にされたいと思わないんだと
思っていました。
いまパートナーの
深く、大きく、あたたかな愛情で包まれて
どれだけ大切にしてもらっていても
やっぱり
大切にしてもらいたいとは思っています。
不満があるとか
もっと大切にしてほしいと思っているというわけでなく
大切にされなくなることを心配しているのでもなく
ただ大切にしてもらいたいと思っています。
そんな中で気付いたのが
「大切にされたかった」
という過去の感情が
大切にしてくれない人にしがみつく
という現実をつくっていた
ということでした。
自分本位で身勝手な元夫と暮らす中で
胸の奥が締め付けられるような
喉の奥がぎゅっと締まるような
お腹の底が煮えたぎるような感覚
悔しさ
悲しみ
失望
憎しみ
孤独
不安
そんな感情を味わう機会は
何度も何度もやってきました。
それらは
子どもの頃に感じていた感覚であり
感情でした。
私には
言えなかった言葉がたくさんありました。
寂しいよ
私を見て
頭をなでて
抱きしめて
話を聞いて
手をつないで
泣いても怒らないで
笑いたいよ
膝枕して
本を読んで
そばにいて
愛してほしい・・・
たくさんの我慢がありました。
それらの
愛されない
満たされない感情が
未消化のまま残っていたせいで
愛されない
満たされない現実を
つくっていました。
そんな未消化の感情と向き合い
心を癒していくことで
大切にしてくれる人に
大切にしてもらうことの喜びを
得ることができるようになり
”大切にしてくれない人に大切にしてもらいたい”
という
不毛な欲求はもう起こらなくなりました。
自分の感情に寄り添うことが
ほんとうに自分を大切にするということ。
今もし何か望まない現実があるとしたら
まずは心にどんな感情が残っているのかを
みつけることが大切です。
今日もあなたの心が穏やかで
愛に満たされますように。
