サグラダファミリアの真実10 | RollingTV News

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<The Legend of Gaudi  ~Sagrada Familiaの真実~ >

Chapter10 ロザリオの間 ....男への誘惑....
tokage

50:30 もう一つがその対角に位置する、少年に爆弾を渡そうとするとかげのような悪魔の姿だ。

少年は、マリアを見上げながらその後ろ手で悪魔が差し出す、当時アナーキストがよく使っていたというオルシーニ爆弾に手をかけている。しかし、その手は爆弾をしっかりと掴んでいるのではなく、ためらいがちに添えている程度だ。彫刻としてはもちろん、しっかりと掴ませた方が強度的にも強くなるわけだが、ガウディは敢えて手を添える程度にした。そこには、悪に対する一瞬のためらい、 良心への呵責が現されているという。

実は、この少年には実在したアナーキストのモデルが存在した。
ガウディが40歳を少し越えた1893年、バルセロナのリセオ劇場というところで爆弾によるテロ事件が発生し、20名の貴い命が奪われた。犠牲者の中には、結婚を目前に控えた女性や、ガウディが若いころ心を寄せていたペピータ・モレウという女性の家族も含まれていたのだ。 爆弾テロと言う卑劣な行為。犯人はサンティアゴ・サンティアゴという貧しい労働者階級の少年だった。ガウディは、そんな愛する女性の家族を奪ったアナーキストの姿を、誘惑と題するこのロザリオの間に描いたのである。

一瞬のためらい…….として…….。

おそらく、サグラダファミリアの中でこの爆弾だけが時代を超越して描かれたたった一つの現代的なものではないだろうか。聖書が書かれた頃には、まだこの地球上に存在すらしていなかったものなのだから……..。 それだけに、実際にここを訪れる機会があったら、この爆弾の持つ意味を考えて頂きたい。
ガウディは、きっと何かを伝えたかったのだろう。

「あなたは悪魔から爆弾を受け取りますか? 甘い誘惑に勝てますか?」と………。


hapter11につづく..........
※文節の頭についている数字は、DVDでのランニングタイムを著しております。
ナレーションの収録時に使った原稿なのであしからず。 (=^_^;=)
※このブログのChapterの数字は、DVDのChapterとは異なります

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