![]() | ボクの音楽武者修行 (新潮文庫) (2000) 小澤 征爾 商品詳細を見る |
世界のオザワ、昭和37年のエッセイ。
当時、小澤はまだ、世界のオザワではない。
なんとも軽く、人懐っこい文章である。
育ちのよさがにじみ出ている。
ヨーロッパで修行しているときに、
家族に向けて書いた手紙が紹介されるのだが、
手紙はすべて、
「みんな元気?」
という言葉から始まる。
こんな言葉、なかなか使えないよ。
本当に不思議なことに、読んでいて小沢健二を感じた。
都会的なセンスとか、自然にもっている教養とか、
日本における「やんちゃなブルジョワ」というかんじ。
伊丹十三の知性とはまったく異なる「楽観」がある。
どちらにせよ、生まれたときから違うのだ、人は。
