28 みずうみ ★★★★ | ローリング・サンダー・レビュー

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みずうみみずうみ
(2007/03/16)
いしい しんじ

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高い評価をするが、他人にはまったくおすすめできない小説であることをまずご了承いただきたい。

『みずうみ』は3部構成、第1章を読んでつまんねえなと思い数ヶ月放っておいて何となく第2章を読み始めたらおもしろかった。いしいしんじの後半の強さを忘れていた。

『みずうみ』は、物語作家いしいしんじが書いたはじめての「小説」である。もともと短編ではわかりにくい「小説」を書いていた人だが、今回はそれを長編でやってしまった。
つまらない第1章は「物語」であり、おもろい第2・3章で「小説」になる。この作品がいしいしんじの転換点になるだろうことは、この構成が端的に示している。

いしいしんじはもう、以前のようなおもろい「物語」は書かないんじゃないか、という予感がしてならない。ファンとしては何ともさみしい予感ではある。