206 ハムレット ★★★ | ローリング・サンダー・レビュー

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ハムレット (新潮文庫)ハムレット (新潮文庫)
(1967/09)
シェイクスピア

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太宰の『新ハムレット』を読むために読む。

名前は知っているがどんな話かはよく知らなかったハムレットはまあなんというか読みにくかった。というのは当たり前の話でこれは小説ではなく演劇の台本なのであって言葉に発せられるものを前提としている以上、日本語に訳してそううまくいくわけはない。太宰の文章を英語に訳すようなものだろう。が、訳が悪いというわけでは決してない。福田恒存の訳ははじめて読んだのだがよくぞここまで、と思うことのほうが多かった。
人はなぜ悲劇を見たがるのか、それはよくわからないが、悲劇を見たがる人の心はよくわかる。自分もそのうちのひとりだからだ。ハムレットは完全に悲劇で言ってしまえばZガンダム的な要素を持っているのだが、これはなんとなく美しい悲劇でそれゆえに人は救われ、これだけ長きにわたって愛され続けているんだろう。
ところがやはり言葉の壁は高い。ハムレットが何言ってるのかよくわからんことが多く、喜劇的に見える箇所が実は多い。これが原文でも喜劇的なのか日本語に訳すから喜劇になるのかがつかめず、どうにもおさまり心地の悪いかんじがぬぐえない。まあ、本当に読みたかったら、英語を勉強せえということでしょうが。

ハムレット「苦いぞ、苦いぞ、にがよもぎ」

これだけ読んだらすごくないか?
理不尽系ギャグの最先端というか。
でもギャグなのかどうかよくわかんないのです。