108 ぼくらの ★★★★ | ローリング・サンダー・レビュー

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ぼくらの 1 (1) (IKKI COMICS)ぼくらの 1 (1) (IKKI COMICS)
(2004/06/30)
鬼頭 莫宏

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ロボットマンガだが、ロボットには何の意味もない。
エヴァに似ているというような評もあるが、
エヴァにはもっと、ロボットに意味がある。

死ぬとわかっていてもそれを逃れる術なく、
次々と死んでいく少年少女たちの姿は、
「明日死ぬかもしれない」という、
我々が普段目をそらしている絶対的な事実を、
何度も何度も読者に思い返させる。
その意味で、超優良啓蒙マンガだと思う。

ぼくらは、明日死ぬかもしれない。
そういう想像を我々はしなさすぎるのだ。
平和ボケなどというアホな言葉ではすまない。
平和であっても、死の想像をできるくらい、
人間として賢明でありたい。
「賢明」は、同時に「懸命」だということだ。
老後の貯えの心配をするような若年寄に未来はない。
我々は、生き急がねばならない。
明日、死ぬかもしれないんだから。