しばらくの間、わたしの朝のアラームは、Bruno Marsの"Just The Way You Are"だったことをここに白状します。

(最近、機種を変えてから、アラーム音はデフォルトのままなのですが。。。)

 

これは痛い、のかもしれない!

 

けれど、基本的に、朝が苦手だし、

何らかの心配事を繰り越して暮らしている身の上としては、

あの爽やかなメロディラインとともに、

自分の「現在」「あるがまま」を「超ラブ!」なんて言ってくれちゃってる彼(いや架空のね)の存在は、

大きく、

目を覚まして、しばしお布団の中でぼんやりするのには、ちょうどいい感じだったのです。

 

"When I see your face

There's not a thing that I would change

'Cause you're amazing 

Just the way you are"

 

…しびれる。はう…。

 

 

 

今がいい、

あるがままがいい、

というのは、

自覚するのは、きっと、なかなかに難しいときが多い。

 

「マインドフルネス」的には、

自分で、自分自身の幸福感を高めていくことが大事になってくる、のだと思うけど、

自分って何とか、

自分の幸福って何っていうときに、

どうしても、

他人(社会)の評価が関わってくる。

(なぜなら、自分は他人との関係や他人の見立てによっても「形作られる」ものであるから。)

 

だから、

自分の評価は、できるだけポジティブなかたちで自己完結できることがきっと理想なのだろうけれど、

そのためのトレーニングは必要なのだろうけど、

そのつなぎ目として、誰かにきっかけをつくってもらうことも、大事なんだと思う。

 

自分の外側の誰かに。

 

 

この間、もうすぐ4歳になろうかというぼっちゃんと二人で話をしているときに、

「赤ちゃんの頃」の話になって、

赤ちゃんの時、彼がどんなにかわいかったんだよっていう思い出話をしていたら、

ふと、

 

「赤ちゃんの時の方が、かわいかった?」

 

と、聞かれた。

 

一瞬、えっ!と驚いて、とっさに、

 

「ううん、ぼっちゃんは、赤ちゃんの時もかわいかったけど、今もとーっても、かわいいよ!」

 

と返したけれど、

少しして、ぎゅっと抱きしめ合っている時に、

 

「赤ちゃんに…戻りたいなぁ。。。」

 

と、何だかしんみりした感じ。

 

「どうして?」と聞くと、

 

「…だって、赤ちゃん、かわいいから…」

 

なんて会話になっていって。

 

 

もしかして、

日々の何気ないやりとりの中から

(例えば、「○年前の今日の写真」がをリマインドしてくれるサービスに、いちいち反応して、

「やー、赤ちゃんのときのぼっちゃん、かわいいー!」なんて叫んでいるときとか)

何か、彼にとって、「今<過去」が、無意識のうちのコミュニケーションされてしまっているのかな、

と心配になり。

 

 

これは大事なことだなと思って、

よくよく話した。

 

ぼっちゃんは、

いつだって、今がいちばんかわいい。かっこいい。

赤ちゃんの時もかわいかった。とても。

そして、今も、かわいい。かっこいい。

今日のぼっちゃんが、ママにとって一番大事。

これからも、そのときどきで、そのときどきが、さいこうだと。

そのときどきのぼっちゃんが、一番大事だと。

 

「おとなになっても?」「パパみたいにおひげが生えても?」

 

うん、おとなになっても。おひげが生えても。

(オットは「いやー、小学校高学年になったらもうかわいくないでしょー、さすがに。」と男同士の冷静な意見をもっているけれど。)

 

 

ママは、ぼっちゃんの現在が一番好きだ、ということ。

あるがままで。ありのままで。

 

 

この話を、どう受け取ったのか、

わたしの思っていることと、彼の感じていることが、

一緒かどうかはわからないけれど、

自分を肯定できるための、日々の訓練のひとつに、

わたしとの会話も、なったらいいなと、

心から、祈るような気持ちで。

 

だって、大人の暮らす世界は、

どんなに頑張ったって、

どんなに努力したって、

何やかんやと、評価されて、何やかんやと、落ち込むことが多い。

 

どれだけママに大事にされていても、

例えば、友だちに「評価」されているかとか、

上司に、同僚に、

社会に評価されているかとか。

 

気にせずには生きていくことは(できる人もいるけれど…)、

それなりに、難しい。

 

 

いつか積み上げたものが崩れても、

キラキラしたものが取っ払われても、

そこに残る「現在がいい感じ」が、残るといいなと。

 

開き直りでも、いいんだから。

 

そして、お互いに、「現在がいい感じ」「現在もいい感じ」という関係性を築いていけたら、

家族も、夫婦も、友だちも、同僚も、

幸福なのかなぁと思う。

 

(わたしだって、学生の頃から知るオットに、「あの頃はよかったなぁ」なんて言われたら猫パンチだ。)

 

Just The Way You Areなメッセージを、お互いに伝えられたら、

幸福なのかなぁと思う。

 

ずっと、幸福が、そのときどきのベストな感じで、続いていくのかなぁと思う。