あっという間に2月も終わりですね。

あっという間だったのは、紛れもなくインフルエンザにかかって
空白の1週間が生じたため、というのもありますが…


2月はいつも、個人的に鬼門(俗語的用法に則って)です。


とにかく気分が乗らないし、心身ともに落ち込むことが多く、
性格も悪くなりがち(もともと悪いのか?)。

まぁそう思っているから、「病は気から」的なことで、そうなのかもしれないのですが。
例年、体調崩すことも多く、いつも構えて迎える月であったりします。

例に漏れず今年も、
月初めから、調子が悪くて、
なんだか自暴自棄な気分が押し寄せ、無駄に焦り、疲れが溜まり、
そろそろ自分の不安定な言動や行動に嫌気が差して来て、
ようやく社会復帰(人に会うとか)を果たそうかという頃に、
とっても大切なお気に入りのピアスを片方喪失し、
何とも言いようのない無力感。

そうやって自分の無意識(なんでなくしたんだろ?)の及ぼす結果が 
無意識に誰かを傷つけているかもしれないとか
(この場合、自分だし、ピアスをくれた人ですけども)
なんだか壮大なテーマへと話は展開して自己嫌悪。

そうこうしている間にみるみる熱が上がって、
いよいよインフルエンザというクライマックスに達した訳であります。

どーっと駆け抜けたネガティブな一ヶ月の果てに
やってきた空白の一週間。

とにかく5日間は出社停止だし
いずれにしても外出不能だし 
やむを得ずできてしまったその時間、
すべてのネガティブが、ぴたっと止まって、
ぼんやりと ふんわりとする時間が 有無を言わさずやって来たのです。

健康でいるって いいことだなとか
暖かいお部屋って ありがたいなとか
家族とか
薬局のおばちゃんとか
テレビで笑いをくれる人とか
メールをくれる同僚とか
助かるなとか 嬉しいなとか


勝手にネガティブ突っ走っていた時間を振り返り
しみじみ地味に しゅんと落ち込んだわけで


視野を狭くしてぐるぐるしている時間はもったいなくて
落ち着いて一本
大事な日々を生きなくてはね…なんて思い直したわけです。


そうやって周りを見ると
なんだか梅のつぼみも膨らんでいるような。
空気はまだ冷たいけれど
やさぐれている間にも、春は近づいているような。

体中で大泣きして晴れ晴れしたような気持ちというか。

そうして
すっかり生まれ変わったような気持ちを取り戻したインフルエンザ明けの週末、
一本の電話。

なんと

ピアスが見つかったという。

ピアスを失くしたのに気づいたごはん屋さんで、
お店の人にどこで失くしたか分からないけどもしあったら…と、
伝えていたのですが、殆どダメもとで。

それが、見つかったという。


今年後厄だし、厄払いかな、なんて言って、自分を納得させていた、
身代わりになっていたゴールドのちっちゃいやつが
わたしから厄と一緒に落ちて行って、旅をして、きれいになって、還って来た。


拾い物です。


すべての幸運は拾い物だから
大切にする謙虚な気持ちを忘れないで
生きないとね。


そういう機会なのだとしたら
心身を引き締めてくれたこの月間に感謝して
弥生を迎えようかという心構えに変わります。

そうして
つかんだ幸運は離さないように
ということで
ピアスには キャッチをつけることにしました。

ぎゅっとね。