朝ご飯を食べていたら

カウカウカウ…
COWCOWCOWCOW…


(う、牛?)


じゃなくって
(それは単なるスペルの問題)


一体なんだー?


と思って、キッチンの窓から空を見上げたら


白鳥が隊列を成して、飛んで行きました。


この季節、朝に夕に、
空を横断する白鳥の群れを見ることができるのだそうです。


今のは、
朝飯前のお散歩か、はたまた、朝食後の腹ごなしか。


子どもの頃、
いつだか、
冬の青森に来て、
その時に、おじいちゃん・おばあちゃんと一緒に、
どこだか、
の、湖に、
白鳥を見に行ったことがあったなぁと思い出します。

彼らは、
人間が餌を上空に向かって投げると、
飛びながら、ぱくっと食べて飛んで行くのですが、
子どものわたしには、真っ直ぐ空に投げることが出来ず、
叔父たちが器用に飛ばしているのを見ては、
ちょっと残念な(悔しい)思いをしたなぁというのが、
鮮明に残っており。

負けず嫌いの記憶。
一丁前へのコンプレックス。


そんな
青森において、
冬の風物詩的な白鳥の飛来ですが、
昨今では、
鳥インフルエンザの問題で、
白鳥を観光するコースも随分と閑散としてしまったようです。


渡り鳥である彼らが
日本に来るまでの間に
一体どのような環境をくぐり抜け
どういうところで 
病気にかかるのか、
渡り鳥であるがゆえに
それを推し量るのは難しいのだろうな…と、素人的に感じつつ、
この数十年の中で、
旅するルートの環境が、
変わってしまったことは事実なのでしょう。


「冬の到来を告げるシンボル」として
白鳥は青森の県の鳥なのだそうだけれど、
気候や環境の変化を告げるシンボルに、
ーそれも、ネガティブな意味でー
なってしまったような
少し切ない気持ちで。


せっかく大人になって
きっと餌だって上手に投げられるけれど(きっと…)
白鳥を見に行こう!
というふうには、やはり気が進まないのです。

それでも、
大きな空を、
長い首を伸ばして、
一直線に進む、真っ白な彼らは、
変わらずに憧れの対象であるような
立派な姿をして、飛んでいきました。


人間のエゴにまみれていても。


それでわたしは、
自然と、人間との間にある距離を
なんとなく感じてしまったのです。