「失言」とは

「言ってはいけないことを 不注意で言ってしまうこと」

なのだそうです(広辞苑)。


日本の政治家やセレブリティが「失言」により失脚することは度々ありますが
常日頃思うのは、

そもそもそれが失言なのか?

ということ。

つまり、
「言ってはいけないこと」
という認識があるのか。


「言ってはいけないこと」と分かっていてつい言ってしまったのならば、失言。
(実際には、心の中や裏や陰でそう思っているっていうことでしょうね。
 しかし、自分の立場などを考えて差し控えるべき、という認識は持っている。)

常識的には「言ってはいけないこと」かもしれないけれど、敢えて言ったのであれば、
それはポリシーにもつながるわけで、失言、と処理してしまうのは、
本人にとっても、受け手にとっても、フェアではない。


そして
上記のいずれでもなく、しかし、昨今の「失言」問題に多く当てはまると思われるのが、
「言ってはいけないこと」かどうかすら、考えていない状態で発話されたもの。


世の中のこと 国民・市民のこと 
歴史 背景 環境

そういったことに思いを馳せる能力も努力も欠如し

自分の独断 自分のナチュラルな考えが
どこでも通用するかのように信じ込み
「言ってしまう」こと。


自分の立場 社会的役割 責任・責務
そういったものを無視した 天真爛漫な振る舞いの結果としての、発言。


これが、実際の政治家たちの「失言問題」で一番多いのじゃないでしょうか。


分かってて言ってるんじゃない
分かってない
何も考えてない
自然に発話している、それこそ彼らの「脳みそ」であり
政治家としてのスタンス。


それって「失言」じゃなくて
もはや政治家としての「失格」なんじゃないのか。


って
思うのですけど、どうでしょうか。


分かっててやっちゃったのなら救いようもあるけれど、
分かってない人には
どこから叩き直さなきゃならないかは 気が遠くなるお話(皆さんいいお歳です)。


分かってない
環境が見えてない
立場が見えてない
責務が見えてない
それって
政治家として 一体 わたしたちの何のお役に立っていただけるのか?
わたしたちが彼らの何をサポートすればいいのか?

そんな人たちが この国を運営しているって?

政治家(リーダー)の資格がないのなら、
この舟の行く先がますますと見えなくなる前に、
とっとと替わっていただきたいのだけれど。