会社にて。

エレベーターのドアが開いた瞬間、
目の前に立ちはだかるは、
ひとりの巨体の外国人(イギリス方面出身と思われる白い肌と赤毛)。

が、

亀田の「うす焼」(黄緑色のパッケージ)を、
食べていた。

ぼりぼりぼりぼり
ぼりぼりぼりぼりぼり
ぼりぼりぼりぼりぼりぼり

…沈黙…

エレベーターに立ちこめる「せんべい臭」と、
ダイナミックな「せんべい齧る音」と、
おそらく英語しか話さない外国人。

っていうか。
エレベーターで、モノ食べるか?
会社ですけど…

乗り込む人たちも、みんなちらちらと、
匂いと音と、そのギャップが、気になる模様。

彼が途中階で降りるまでのしばらく、
わたしは金輪際、彼の顔を忘れない、と思った。

例えば、
エレベーターで挟まれちゃった人のこととかも、
忘れないもんね。

社食で見かけても、「あ」って認識しちゃうもんね。

…これほどまでに、
エレベーターでの出会いは、
第一印象を刻み付ける衝撃。

ちょっと…気にかけて、みる?
どんなイメージ、つくろうか、とか。

彼はひょっとして、わざと…
やってるわけ、ない。