生きている以上、何かを私は得て、人生を歩んでいる。
それと同時に、きっと、何かを失って、人生を歩んでいる。
得る事は同時に失う事だと私は感じてやまない。


得る事は必然で、失う事も必然だ。
今の自分はゲームのようにコンティニューできない。できるはずがない。
一人一人、なんだかんだで自分自身の道を歩んでいるからだ。
やり直したい、そんな言葉もただ吐き出しただけに過ぎず、本気でそう思うことは人生に何回あるだろうか。

何かを行動する。自分の中の何かが失う。きっと人はそれに気付かない。
気付かないまま失うことも、気付きながらも失うことも、それに価値を見いだすのは本人のみだ。

悔いの無い人生を歩みたい。かつての自分はそう考えた。
今の私は、ある程度、悔いのある人生を送りたいと思う。
別に、全て後悔を残す人生を歩みたいという訳ではない。
ただ、人生には刺激があったほうがとても魅力的に思えたのだ。
それは、休む暇のない人生。私にとって充実した人生。
だから、少し後悔する人生を送ろう。


「だから、私は生きるの。――自分らしく、堂々と生きていたいから」

前に書いたお話です。


シュウは窓の外をじっと、眺めていました。

景色は流され、田や畑ばかりだった地面は、ほそうされたアスファルトへ姿を変えます。

見知った建物をいくつかよぎったところで、前席で運転しているお母さんが口を開きました。

「シュウ、もうすぐ着くわよ」

シュウは窓から目を離さずに、そっと耳だけを傾けます。

「あの子に会うの、一年ぶりね」

なつかしむような声でハンドルを切ると、目の前に大きな川が流れていました。

橋を渡り、濁った水を一望します。

「この町も、何一つ変わらないのね」

桜並木にかこまれた川べりは、シュウの思い出の場所でした。

深緑色の水に雨雲を溶かし込んだようなその川に向かって、シュウはこうつぶやかずにはいられませんでした。

「ただいま」

幼馴染のユイから電話がかかってきたのは、ちょうど二週間前のことです。

「もしもし」

受話器をとると、女の子の無邪気な笑い声が聞こえてきました。

「シュウ君、元気してた?」

「ユイちゃんか! 話するの、冬休みの時以来だね。今日はどうかしたの?」

「ちょっとね、渡したいものがあるの」

そのあと、シュウは十二、三分かけてユイと話し合いました。

都合のいい日や渡す場所、ときどき脱線して、学校生活のことや最近のテストの結果を競い合いました。

しばらくして、ユイは「じゃあ」とかすれた声で、別れを告げます。

「あの場所で待ってるから」

「わかったよ」

シュウは静かに受話器を置きました。

「お母さん、車止めて!」

橋を渡り切り、桜の木を目で追っていると、見覚えのある薄桃色のワンピースが風にはためいていました。

「ユイちゃん!」

丈の長いワンピースを翻し、

「ショウ君!」

ユイは笑顔で手を振ります。シュウはユイのもとへ駆け寄りました。

「はい、これ」

すぐに紙袋を渡され、迷いなく受け取りました。中身は、赤い手袋でした。

「私の手づくりなの。本当は、冬に渡そうと思ってたけど、お互いに忙しかったでしょう? だから、季節外れだけど」

辺りは散り急ぐ桜の花びらでいっぱいです。

落ち込んでうつむくユイに、シュウは桜並木を見据えて、こう言いました。

「雪なら、降ってるよ」

ユイは驚いたように顔を上げました。

「だから、手袋しないとね」

春に身に着ける手袋は、少しくすぐったい感じがしました。

シュウはとっさにユイの手をつかみ、桜吹雪の中を走り抜けていました。

とりあえずふらふらって生きて、のそのそって毎日過ごす。
それとなく物事をこなして、たわいもない話を友人とする。
普通の日常でも時々イレギュラーなことがあったりして、でもやっぱ平凡で。
よく思えば、自分は無気力で。
だけど、別に思い詰めるようなことはなくて。
順調と言えば、順調と言える人生を今歩いているけれど。
でも、それでももう少し劇的な何かがあってもいいかな、なんてこの頃思い始めた。

多分、君と出会ったせい。

今までにいなかった人間と関わると、人格も変わっていく。
言葉で分かっていたけど、いざ自分が変わっていく事を自覚すると、不思議と心が躍った。
積極的に人生を劇的にしてみよう、と試みて、今までに無い快感がそこにあった。

とりあえず、今日もふらふらって生きて、のそのそって毎日過ごす。
でも、前よりは意思を持って、チャレンジなんかしてみたりしてさ。
少しずつ、少しずつ。変化していく自分は、周りにみんながいるからだろうなって思う。
ま、自分が分かってれば良いし、みんなが分かんなくても構わない。
生き方なんて人それぞれで、なんだかんだって自分なりにみんな生きてたりするんだからさ。
なんてね。

ま、それとなく今を生きましょうぜ。
こんばんは!
えりです!

今日は織り姫と彦星が、年に一度会える日です!

ロマンティック?な話なので、七夕が好きな人も多いんじゃないですかね?

私は好きなんですよ!

楽しいですよねー

短冊書いたり、皆の願い事をみたり

後、織り姫と彦星が今日どうしてるかを考えて話したり

真剣にじゃないですよ(笑)

くだらないおふざけです

私は毎年、といっても二年前からですが、同じ人と織り姫と彦星の話してます

今年も電話で話しました

この書き方だと七夕の話するために電話したみたいですが、違いますよ(笑)

電話してたら、自然とまたその話になったんですよ

その時、二年前と変わったな~って思いました

二年前は、私のくだらない七夕話に乗ってくれた人がその人だった、っていう感じで

今は、今日その人としたくだらない話が七夕の話だった、っていう感じなんですね

主語が変わったというか、私の意識の中心が変わったというか……

二年の間にその人とすごくすごく親しくなったんだなぁ、って改めて気付いたんですよ

二年前は、くだらない話を平気で出来るほど、この人と親しくなると思ってなかったので、
不思議だな~
すごいな~
よかったな~
と、しみじみ思いました

今となっては、他の人と同じ話してもなんか違うんですよね

最近は、慣れすぎて少し適当に接してたんですけど、やっぱりこういう人こそ大切にしたいですよね

来年の今日も、その人とくだらない話が出来てたらいいなぁと思いました

しばらくして娘は、マグカップを洗いにリビングを後にしました。

「油断なんてしないよ」

少年はつぶやきます。

「お姉さん、あれでしょ」

薄く笑い、白い歯をちらっとのぞかせました。

「泥棒、だよね」

台所の照明が揺れ、一瞬、少年の表情が曇ったかのように見えました。

「せっかくのクリスマスなのに、どうして子供のいる家からものを盗むのさ」

「私が、ものを盗むような人間に見えるの?」

「僕は疑り深いから」

娘は腕時計を確認しました。二十五日の午前一時でした。

「時間が気になる?」

「少しね」

「僕の家はあきらめなよ」

「でも、リストに載ってるから」

「仲間がいるの?」

水の流れる音をはさみながらの会話でした。娘は肘まで伝った水滴を、手元のタオルで拭いました。

「何が目的?」

「まずはあなたを寝かせることかな」

「そんなこと」

急に、少年の足がもつれ始めます。

「させ、ない」

シンクのふちに手を付き、座り込みます。

細い首筋は垂れ下がり、顔を上げようと必死になればなるほど、その華奢な体は崩れてゆきました。

娘は、その姿をじっと見つめるだけです。

鋭いまなざしを送っていた少年の瞳は、とうとう固く閉じたまま、床に伏してしまいました。

「泥棒なわけないじゃん」

少年をベッドへ運び、淡雪のような柔らかい毛布を肩までかけてあげました。

「クリスマスなんだから」

娘はリビングに置いていた袋から、何かを取り出しました。

それはいつかの日に、少年が無くしたと騒いでいたお気に入りのミニカーでした。

枕元にこっそりおいて、少年の家を後にします。

庭で暇を持て余していたトナカイたちが、ベルを鳴らしました。

「メリークリスマス!」


会話重視でした。

何が起きてるのか分からないところが沢山あるでしょう。

すべて想像にお任せします。というか、こういう話は常套だよね。

あとがきは、きりがないのでここで終わります。

お粗末さまでした!