Red Bull Thre3Style2014で世界チャンプに輝いたESKEI83の最新プレー動画がかなり職人技です。
昨年、Pioneer DJからDJM-S9なるミキサーがリリースされ、世界中のDJがプレーに取り入れ始めました。
僕も買うつもりだったのですがカードが限度額に達していたため買えず。。
このミキサーは今のDJにとって「こんなミキサーあったらいいな」の声の集大成ともいえるミキサーです。
ESKEI83はそのミキサーの特性をフルに活かしたプレーが出来る最強のDJだと思います。
DMCに出場するターンテーブリストと比べればスクラッチもビートジャグリングもさほど特化はしていませんが、ターンテーブリストとしてではなくてクラブDJとしてはまさに究極。
バランス良くスクラッチを入れつつ、アカペラ、インストを自在に操るプレースタイルは「MIX」の最たる例です。
普通に聴いているといつ曲が変わったか分からないくらい鮮やかです。
かつて彼はMIDIコントローラーにAKAI APC40(Scratch LiveにAbleton Liveをリンクさせる"Bridge"なるプラグインを使っていました)、Native InstrumentsのMaschineなどを使っていて、デジタルDJが目指すべきプレーはすでに極めていました。
それがS9というスーパーミキサーの登場によりほぼオールインワンで済んでしまうとなれば、もうESKEI83に怖いものはないでしょう。
何をするにも手元で全部完結出来てしまうし、エフェクトをかけるのもサンプラーを使うのもパッドを叩いてMPC的なプレーをするのも全てが思いのまま。
「ミキサーのおかげ」にあらず、ESKEI83のようにアイデアが泉のように湧き出るDJにはそれなりの機材でないとプレーが追いつきません。
ただ曲をかけてMIXするだけでなく、デジタル主流なDJシーンだからこそインストやアカペラを工夫して使う、パッドを叩いてトーンプレーをやってみるなどなど、とにかく「創造する」というのは今のDJシーン、DJプレーの目指すところなんじゃないかなーと僕は思いました。
ターンテーブリストみたいにスクラッチ、ビートジャグリングが上手いのは羨ましいです。
でも圧倒的に競争率が高いクラブDJにおいて必要なのはターンテーブリズムよりもまずは選曲術とグルーヴ感と発想力。
30分~60分のプレー時間の中でお客さんをロックして躍らせるというのは並大抵のことじゃないです。。
日々鍛錬が必要ですね。
ちなみに僕は最近、発想力を磨くために歌謡曲とかフォークソング、J-POPなどなど幅広く聴くようになりました。