20121031 | ろ~るのヒトリゴト

ろ~るのヒトリゴト

キタオヒ◇ユキ OFFICIAL BLOG

気付けば10月最後。。。汗



月末はなかなかに多忙だったが、そんな日々に印象的な出来事。






隣の家の庭に小さな捨てネコがいた。


人為的なものなのか、親ネコに見放されたのか



そこで誰かを呼ぶように鳴き続けていた。


声も少し枯れたような響き。



隣の家族はそのネコに何かをするわけでもなく


様子をみていた模様(母談)


確かに私の住む周りは野良猫が多く、少しでも面倒をみようものなら


仲間を連れて来て、自身はおろか近隣にも迷惑をかける。



そういう意味では「なにもしない」というのは当たり前のルールであった。



翌日、ネコの様子が明らかに衰弱している模様。

何度か見に来るこちら側をずっと観はじめた。


母が業を煮やし、こちらの庭へ誘導する。



応急措置程度にミルクを与える。


体力が戻れば、じきに出て行くだろうという考えでいた。




。。。。まぁ、出て行こうとはしないのだが。。。。。笑


庭にあるベンチにちょこんと座る子ネコ。





たっ、たまらん。。。。。




私のハートはズッキュン、ドッキュンなわけで。。。。



内心、我が家に居付こうもんなら飼ってあげようと思っていた。



否、このベイビーは俺のもんだZE。


。。。


。。。。。


嵐が訪れた夜、そんな些細な希望も抱きながら。










翌日、いつものベンチへ観に行くも、姿がない。。。


鳴き声も聴こえない。



辺りを探すと、物置の陰に移動していた。


しかし、明らかに昨日より衰弱してる様子だった。



それに気付いた親父が、抱き上げ様子を見る。


危篤状態であった。


鳴き声が微かで、動こうとする反応もない。


とりあえず、マッサージ的な措置で子ネコの身体を擦り、回復を待つ。


1時間程続けたが、未だに状態は変わらない。


傍から観ていた私は、いてもたってもいられなくなり


マッサージの合間、少量のミルクをスポイトで口に注ぐ。





「生きろっ」



「生きろっ」




普段寡黙である親父。


ネコの座っていた庭のベンチで、何時間もマッサージをしながらネコにそう呼びかける。


と!!!




少し大きな声で泣き出し、動く反応を見せた!!!



が、そのまま四肢を伸ばし、瞳孔を開け、動かなくなった。。。。



「こ、これは硬直しちゃったってこと・・・・?」



親父に問う。








「残念。。。」



・・・・・・・しばらくその硬直したネコを撫でていると。。



????


明らかに動いた!!!!!



親父もすかさずマッサージを繰り返す。


危篤状態に戻る。



外の日も落ちかけてきたので、屋内の親父の部屋へ運ぶ。


危篤、硬直を繰り返す。



私は作曲関係で個人的にその場を離れて作業しなければならなかったので


屋内へ入れてから、1時間おき程度に様子を伺う。


その2回目だった


親父のマッサージを受けている子ネコの目が、瞳孔を開くでもない、目をつむるでもない


明らかに不自然な方向へ眼がいっていた。



親父にその旨伝えるとまた



「ざんね~ん」



ショックな言い方とは相反するような軽快な口調。


でもそれは決して嫌味な響きではない。


それはそうだろう。


5時間以上懸命にマッサージしてたのは彼なのだから




まぶたを閉じさせて、布に包んであげる。




親父が気付かないぐらい、何のアクションも起こさず


眠るように亡くなった。







この事実を受け止めて、すぐに後悔ばかりが自分をおそう。


ネコを入れた小さなダンボールを抱えて、しばらく悲しみに浸る。









この子ネコは幸せだったのだろうか?















誰かに看取られて亡くなったのだから、良かったのだと思う。


母は云う。




確かにそうなのかもしれない。






でももし、こちら側に引き連れていなかったら、また違う形で生きていけたのかな?



不毛なタラレバが始まる。。。。




今はまだ日が浅く、辛い思い出として残っているけど


この思い出をどうにかポジティブな考えで乗り越えていきたいと自身で願う。



そして、あの子ネコには来世こそ幸多き運命が訪れますように。






















という微妙な後味の長文。。。汗


読んでいただき感謝いたす。