赤ん坊赤ん坊のごとくこの時代を歩いている。 誰かに手を差し伸べてもらいながら おぼつかぬ足で。 そんな私を蔑む人もいる。 当然だろう。 歳を重ねるごとに、当たり前の暮らしが見えなくなって 最低限のことさえ出来なくなって そんな私に肩を貸してくれる人もまたいる。 何故だろう。 否 そんな人に「ありがとう」を言うかわりに 私は歌うのであろう。 言い訳に聞こえても良い。 「今」しか出来ないことに精一杯ぶつかっていけば きっと私の歌も 「ありがとう」 と聴こえるだろう。