ローストターキーとローストチキン。
七面鳥は、鳥類の分類の1つで、キジや家禽のニワトリ等が含まれるキジ目の最大種であり、全長約120cm、体重は約9kgに及ぶ。メスは、オスのおよそ半分の全長約60cm程度である。胴は、金属光沢がある黒い羽毛で覆われていて、メスよりオスの方が光沢が強い。また、オスは胸部の羽毛が逆立っているが、頭部や頸部には羽毛がなく、赤い皮膚が露出し、発達した肉垂がある。繁殖期になると、オスの皮膚は色が鮮やかになり、胸部が隆起する。和名の七面鳥の由来は、頭部の首のところに裸出した皮膚が興奮すると、赤、青、紫等に変化するため、七つの顔(面)を持つ様に見えることに由来する。アメリカ合衆国、カナダ南部、並びにメキシコに分布し、開けた落葉樹と針葉樹の混合林に生息する。食性は、植物食傾向の強い雑食で、果実、種子、昆虫類、両生類、爬虫類等を食べる。危険を感じると走って逃げるが、短距離であれば飛翔することもできる。オスのみが出す警戒声(アラームコール)は、鳥類の中でも最も大きく、歓声のような独特な声である。食用とされることもあり、家禽としても飼育される。現在、家禽として飼育されているのは、尾羽の先端が白いメキシコの個体群に由来するものとされる。中央アメリカの先住民族によって家畜化され、新大陸「発見」後、1519(永正16)年にはスペイン王室に、1541(天文10)年には、テューダー朝第2代イングランド王国国王、ヘンリー8世に献上された。七面鳥の英語名の「ターキー(turkey)」は、日本でも食肉名として用いられる。味はニワトリより脂分が少なく、さっぱりとしている。西アジアのアナトリア半島(小アジア)と東ヨーロッパのバルカン半島東端の東トラキア地方を領有する国、「トルコ」を指すを意味する名前が、北アメリカ原産の鳥に付けられている理由は、混同が続いたことによる。まず、イギリスには先に、アフリカ原産のホロホロチョウ(七面鳥とよく似た外見の鳥)が、トルコを経由して輸入されていた。次にアメリカから七面鳥がやってきた時、トルコからやってきたホロホロチョウと同じ種であると勘違いしたため、「ターキー(turkey)」と呼ぶようになった。因みに、ボウリングで、3フレーム連続でストライクを取ることを「ターキー」と称するが、ボウリングがまだ始められて間もない頃、3回連続のストライクを取ることはかなり難しかったので、これを達成した人を七面鳥の料理を出して祝ったことから 「ターキー」と言われるようになったという。アメリカ合衆国とカナダでは、詰め物をした七面鳥の丸焼きが特に感謝祭(アメリカ合衆国では11月の第4木曜日、カナダでは10月の第2月曜日で、開拓者が初めての収獲を神に感謝したことを記念したのが始まり)でのごちそうであり、感謝祭(Thanksgiving Day)のことを口語的に「Turkey Day(七面鳥の日)」とも呼ぶ。七面鳥は、クリスマスの料理としても供され、七面鳥のハムやベーコンは1年を通じて販売されており、豚肉に比べて脂身の少ない「健康的な」代替品と考えられている。イギリスでは、ローストした七面鳥がクリスマス料理のごちそうとされる。イギリスの首都ロンドンでは、台所から発生する七面鳥の油が、50mプール2杯分にも及ぶと推定されており、下水管に大きな負担を与えている。1960(昭和35)年にイギリスで発生した、3ヶ月で約10万羽の七面鳥大量死事件がきっかけとなり、アフラトキシンが発見された。カビ毒(マイコトキシンと呼ばれる、ヒトや家畜等に対して、急性、若しくは慢性の生理的、或いは病理的障害を与える物質)の一種であるアフラトキシンは、熱帯から亜熱帯地域にかけて生息するアスペルギルス・フラブスやアスペルギルス・パラシチクス等のカビにより生成され、紫外線の照射により強い蛍光を発する。主に肝細胞癌を引起こす原因物質として知られている。1960(昭和35)年、イギリスで七面鳥が大量死した時の分析中に発見され、その際は「ターキーX(七面鳥X病)」と呼ばれていた。国によっての評価や規制値はまちまちであるが、各国で厳しい基準が設けられている。アメリカ合衆国やイギリスのような、クリスマスに七面鳥肉を食する文化が日本に移入したが、入手の困難性から鶏肉(チキン)に代用されることが多く、七面鳥が前面に露出することは稀である。クリスマス料理としても、鶏肉(チキン)が主流という状態である。ローストチキンは、ニワトリを丸ごと焼いた料理で、肉料理の1つである。オーブンやグリルで焼いたもの、串に刺して焙り焼きにしたもの、専用の焼き機(ロースター)で焼いたもの等、調理法としてはさまざまである。また、ダッチオーブン(野外料理用の厚手の鉄鍋)を使って蒸焼きにする方法もある。丸焼きであるため旨味が逃げにくく、皮の焼けた香味も加わる。日本では、代表的なクリスマス料理の1つであるが、北アメリカでは七面鳥のローストが好まれる。また、ヨーロッパでは、ガチョウのローストも好まれる。日本国内では、クリスマスに日本ケンタッキー・フライド・チキンのフライドチキンを食べる習慣が定着している。昭和50年代、ある外国人客がクリスマスに欧米で食される七面鳥を手に入れられず、代わりに日本ケンタッキー・フライド・チキンでフライドチキンを購入した。これを日本ケンタッキー・フライド・チキン側が認知して、大々的に『クリスマスはケンタッキー』と売込んだ結果、現在の様に定着したという。一方で「本家」の欧米諸国では、これが奇異に受取られることもある。
マライア・キャリー「恋人たちのクリスマス」の日。
東京都千代田区六番町に本社を置き、音楽・映像ソフトの企画、制作、プロモーションを行なう、エレクトロニクスを始め、ゲーム、エンターテインメント(映画・音楽・アニメ)、金融(保険・銀行)等、様々な分野の企業を包括するソニーグループ傘下のレコード会社、株式会社ソニー・ミュージックレーベルズが制定。「ヒーロー」「ファンタジー」「ウィ・ビロング・トゥゲザー」等、数々の大ヒット曲を持ち、世界的人気を誇るアーティストのマライア・キャリー。その代表曲とされる「恋人たちのクリスマス」が、2024(令和6)年でリリース30周年となることを記念したもの。日付は、曲名の「恋人たちのクリスマス」から、恋人達が共に過ごす「クリスマス・イブ」を記念日に。マライア・キャリーは、アメリカ合衆国のシンガーソングライター・音楽プロデューサー・女優・慈善活動家。35年以上の活動で全米1位の史上最多記録を、ソロアーティスト(19曲)、女性作曲家(18曲)、女性音楽プロデューサー(15曲)として持ち、英語圏では「Songbird Supreme(究極の歌姫)」と称され、伝説のヒットメーカーとして、12個のギネス世界記録(イギリスの出版社、ギネスワールドレコーズが、地球上のあらゆる世界一を探求し、認定・登録してきた記録集)を保持している。
納めの地蔵。
地蔵菩薩の年内最後の縁日。地蔵菩薩は、仏教の信仰対象である菩薩(仏教において一般的に成仏を求める[釈迦を指す名称の1つ、如来に成ろうとする]修行者)の一尊で、大地が全ての命を育む力を蔵するように、苦悩の人々をその無限の大慈悲の心で包み込み、救う所から名付けられたとされる。日本における民間信仰では、道祖神(集落の境や村の中心、村内と村外の境界や道の辻、三叉路等で主に、石碑や石像の形態で祀られる神)としての性格を持つと共に、「子どもの守り神」として信じられており、よく子どもが喜ぶ菓子が供えられている。一般的に、親しみを込めて「お地蔵さん」や「お地蔵様」と呼ばれる。地蔵菩薩の縁日は、厳密には毎月24日であるが、一般的には、その中で特にお盆にも近い旧暦7月24日のものを地蔵盆と称し、旧暦7月24日以外の地蔵菩薩の縁日の24日は、「地蔵会(じぞうえ)」や「地蔵祭」と呼ばれる。
終い愛宕。
愛宕権現の年内最後の縁日。愛宕権現は、山城国葛野郡(現在の京都市右京区)にある愛宕山の山岳信仰と修験道が融合した神仏習合の神号であり、日本神話の女神イザナミ(伊耶那美)を垂迹神(仏や菩薩が日本の神々の姿を借りて、人々を救うために現れるという本地垂迹思想の下に生まれ神)として地蔵菩薩を本地仏(日本の神の本地とされた菩薩)とする。そのため、愛宕権現の縁日は地蔵菩薩と同じ毎月24日である。京都盆地の西北に聳える標高924mの山、愛宕山の山頂にある愛宕神社は、古くから修験道の道場となり、愛宕山に集まった修験者によって、江戸時代中頃から愛宕信仰が日本全国に広められた。中世後期以降、愛宕の神は火伏せ(火災を防ぐこと)に霊験のある神として、広く信仰されるようになった。日本全国で「愛宕」を社名に付ける神社は、43都道府県に約1,000社ある。なお、戦国時代から江戸時代前期にかけての武将で、戦国大名の上杉謙信を家祖とする米沢上杉家の家老、直江兼続が「愛」という字を兜の前立(前面に付ける装飾物)にあしらっていたものを所用したとされるのは、上杉謙信が愛宕神社に、武田信玄、及び北条氏康の打倒を戦勝祈願した文書が、江戸時代に越後長尾氏、越後上杉氏関係の古文書を編纂した『歴代古案』に集録されており、愛宕権現の愛からとする説がある。