10月9日 記念日 その3 | スズメの北摂三島情報局

スズメの北摂三島情報局

2011/08/02 リニューアル
2019/07/14 アメブロ移動
柴犬ハルがお伝えします

土偶の日。
楽しみながら考古学に親しむをコンセプトに活動する、アーティストや考古学の研究者らで構成する任意団体、「土偶の日運営委員会」が2016(平成28)年に制定。運営する土偶と縄文のポータルサイト「どぐぽた。」等を通じ、土偶に限らず、広く縄文時代の文化について、多くの人にその魅力を知ってもらうことが目的。日付は、10月9日の「10」と「9」で、「土偶(ど[10、十]ぐ[9、九]う)」と読む語呂合わせから。土偶は、人間(特に女性)を模して、或いは、精霊を表現して作られたと考えられる土製品で、日本では、縄文時代(約1万5,000年前から約2,300年前)に沖縄県を除く地域で製作された。古墳時代(3世紀半ば過ぎから7世紀末頃までの約400年間)に製作された埴輪とは区別される。因みに、埴輪とは、古墳に埋葬される等するものである。世界的には、こうした土製品は、新石器時代の農耕社会において、乳房や臀部を誇張した女性像が多いことから、通常は、農作物の豊饒を祈る地母神崇拝のための人形と解釈されることが多い。但し、世界史的には、狩猟・採集段階の時代のものとしての類例が余りない。縄文式土器と同様、土偶も出土地域や時期によって様々な様式のものがある。現存する日本最古級の土偶は、三重県、滋賀県で出土した縄文草創期のものである。早期には、近畿地方や関東地方東部に広がっている。中期終わりには、東北地方を除いて殆ど作られなくなるが、後期には東日本を中心に復興する。九州においては、熊本を中心に後期のものが出土している。弥生時代には殆ど作られなくなる。東北地方では、弥生時代前期まで盛んに作られたが、中期から衰退し、後期には殆ど作られなくなった。現在までに出土している土偶は、大半が何らかの形で破損しており、故意に壊したと思われるものも多い。特に、脚部の一方のみを故意に壊した例が多い。そのため、祭祀等の際に破壊し、災厄等を祓うことを目的に製造された、という説がある。また、大半の土偶は人体を大きくデフォルメして表わし、特に女性の生殖機能を強調していることから、多産、安産等を祈る意味合いがあったものと推定する説もある。その他、用途としては、生命の再生、神像、女神像、精霊、護符、呪物、魔除け等の多様な説があり、子どもの玩具やお守りであった、身体の悪い所を破壊することで快癒を祈った、ばらばらになるまで粉砕された土偶は、それを大地にばら蒔くことで豊穣を願ったのではないか、等とする説もある。また、集落のゴミ捨て場等に投棄された状態で出土されることが非常に多い。これは、最初から意図的に破壊して投棄することが目的、という説を支持するものである。土偶は、土をこねて人間の形をまねて創られ、焼上げられている。全体は、人間の形に作り上げられているものの、頭部・胴部・手足等は抽象的に表現されている。
熟成肉の日。
10月9日の「10」と「9」で、「熟成(じゅ[10、十]く[9、九]せい)」の語呂合わせから。大阪市淀川区東三国に本社を置き、国産の黒毛和牛本来の美味しさを提供する「但馬屋」等の焼肉店、ステーキ店を展開する企業、株式会社牛心が制定。牛一頭を丸ごと、温度、湿度、風等を厳しく管理し、数十日間熟成させた株式会社牛心の「熟成肉」。その美味しさを、多くの人に知ってもらうことが目的。乾燥熟成肉は、牛肉・羊肉・ジビエ(野生の鹿肉等)等の食肉を、保存しつつ熟成させ、更に柔らかく美味しく食べられるようにした食品である。冷蔵庫がなかった時代に、ヨーロッパで食肉を冷涼な洞窟や地下倉庫等に吊るして保存したことが起源である。乾燥熟成のプロセスとして、牛肉のブロック、又は枝肉(半身)等を乾燥熟成庫内に一定期間貯蔵する。庫内の温度を0℃~4℃、湿度は80%前後に保ち、常に肉の廻りの空気が動く状態を作り、その中で14日~35日間熟成させる。温度が高ければ、肉は熟成ではなく腐ってしまい、低ければ凍ってしまい、熟成にならないので、その温度と環境等のメンテナンスにも相当の手間が掛かる。熟成期間中に、肉の中にある酵素等の働きで、肉の繊維(たんぱく質)がゆっくりと壊れてアミノ酸やペプチド(アミノ酸とアミノ酸がペプチド結合して、2個以上繋がった構造のもの)に変化し、旨味が増すと共に肉が柔らかくなっていく。乾燥させることで、21日後には重量が20%程度減少し、減少した分そのフレーバー(味覚・香り)も濃厚なものに変わっていく。乾燥熟成が進んだ状態では、肉の外観は赤黒く変色し、薄く白カビ等が発生する場合もあるが、それが乾燥熟成で最高の状態とも言われる。乾燥による重量のロスの上に、外側の乾燥した部分をトリミングしてステーキとするため、最終的に残るのはプロセス前の60%以下と言われる。従って、歩留りロス、保管冷蔵庫(熟成庫)等の設備費・電気代等の経費が掛かり、また、保管スペースが必要となる上、熟成期間のキャッシュフローも悪くなるため、大きなコストアップになる。乾燥熟成はごく一部の高品質な牛肉に対してのみ行なわれ、鮮度落ちが早い鳥肉や、熟成期間の短い豚肉等では殆ど行なわない。その他の肉では、羊肉やジビエ(鹿肉等)で行なわれる場合がある。羊肉の場合は、臭みが抜けて味が上品になるという。  
仙台牛の日。
全国の農業協同組合が出資し組織している「全国農業協同組合連合会(JA全農)」の中の県本部組織の1つで、宮城県仙台市青葉区上杉に所在する、全国農業協同組合連合会宮城県本部(JA全農みやぎ)と、宮城県内の関連団体により結成された仙台牛銘柄推進協議会が、2016(平成28)年に制定した日。霜降りと赤身のバランス、きめの細かさ等の厳しい基準をクリアし、最高ランクに格付けされた牛肉の「仙台牛」。その美味しさを、より多くの人に味わってもらうことが目的。日付は、10月9日の「10」と「9」を「1009(センキュー)」として、仙台牛の略である「仙牛(センギュー)」との語呂合わせによる。仙台牛の定義は、仙台牛銘柄推進協議会によると、黒毛和種であること、仙台牛生産登録農家が個体に合った適正管理を行ない、宮城県内で肥育された肉牛であること、仙台牛銘柄推進協議会が認めた市場、並びに共進会等に出品されたもの、社団法人日本食肉格付協会枝肉取引規格が、ランクA5、又はB5に評価したもの、とされている。宮城県では、年間約20,000頭が食肉として出荷されているが、その内、仙台牛の名で出荷されるものは、その約3割である。
ポケトークの日。
東京都港区東新橋に本社を置く、パソコンやスマートフォンソフトウェア、及びハードウェア製品の企画・開発・販売を手掛ける企業、ソースネクスト株式会社が制定。日付は、10月9日の「10」と「9」で、「ポケトーク」の「トー(10、十)ク(9、九)」と読む語呂合わせから。ソースネクスト株式会社が販売する人工知能(AI)通訳機「ポケトーク」を、より多くの人に知ってもらい、便利に使ってもらうことが目的。「ポケトーク」は、74言語に対応する夢の人工知能(AI)通訳機で、互いに自国語のまま対話できる、双方向の音声翻訳機である。インターネット上の人工知能(AI)により、長文も訳せるのが特徴。また、人工知能(AI)のため、性能は時間と共にアップしていく。操作も簡単で、ボタンを押しながら話すだけ。「ポケトーク」に話し掛けた音声は、インターネット上で文字変換され、最適なエンジンで翻訳、音声合成、瞬時に通訳される。また、「ポケトーク」に内蔵されたモバイル通信機能(3G/4G)により、128の国と地域で、設定不要、Wi-Fiなしでも使える。