8月11日 記念日 その1 | スズメの北摂三島情報局

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2011/08/02 リニューアル
2019/07/14 アメブロ移動
柴犬ハルがお伝えします

西暦(グレゴリオ暦)AD2024年 令和6年 平成36年  
昭和99年 大正113年 明治157年 皇紀2684年 干支 甲辰(きのえ たつ)
第2日曜日 旧暦  7月 8日、友引、月齢  6.7  
グレゴリオ暦で年始から224日目、年末まであと142日。
誕生花 パキスタス・ルテア・ゼラニウム。

山の日。
2014(平成26)年5月23日に「国民の祝日に関する法律の一部を改正する法律(平成26年5月30日法律第43号)」が可決されたことにより、「国民の祝日に関する法律(祝日法、昭和23年7月20日法律第178号)」が一部改正されて、2016(平成28)年から実施された祝日。趣旨は、『山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する』で、日本の祝日の数は16となり、日本で8月の祝日制定はこれが初めてとなる。また、この祝日が制定されたことで、祝日の制定がない月は6月のみとなった。その後、2019(令和元)年5月1日に元号が平成から令和になり、「天皇誕生日」が12月23日から2月23日に移行したことで、祝日のない月は6月と12月になっている。国民の祝日として「山の日」を制定することを求める、日本山岳会を始めとする全国「山の日」協議会加盟諸団体や既に「山の日」を制定していた地方自治体、その他、山岳関係者や自然保護団体等からの意見を受け、2013(平成25)年4月、超党派の議員連盟「山の日制定議員連盟」(会長は、自由民主党[自民党]所属の衆議院議員、衛藤征士郎)が設立された。2013(平成25)年6月30日に山の日制定議員連盟が開いた総会に於いて、6月上旬、海の日の翌日、お盆(月遅れの盆)前、日曜日を祝日とする案の中から、盆休みと連続させ易い利点があるとして、お盆前の8月12日を祝日とする案が採用された。しかし、8月12日は、1985(昭和60)年の日本航空123便墜落事故(東京国際空港[羽田空港]から大阪国際空港[伊丹空港]に向かっていた日本航空123便ボーイング747SR-100型機が、群馬県南西部、多野郡上野村の高天原山の尾根[通称「御巣鷹の尾根」]に墜落し、520名の死者を出した事故で、死者数は日本国内で発生した航空機事故では今なお最多であり、単独機の航空事故でも世界最多である)と同日のため、群馬県選出の小渕優子らが「日航機墜落事故が起きた日をお祝いするのは違和感を覚える」と懸念を示し、群馬県知事大澤正明が日付見直しを求めたことを受けて、議員連盟は、11月22日の総会で最終的に8月11日を山の日とすることを決定した。結果的には、8月11日という日付に特に意味はなく、山に関する特別なできごと等が由来ではない。2016(平成28)年8月11日、初めての国民の祝日「山の日」を記念して、第1回「山の日」記念全国大会が、長野県松本市上高地と松本市内で開催された。なお、漢字の「八」が山の形に似ていることから岐阜県、山梨県等が制定した「山の日」は8月8日で、6月が環境月間であり、2002(平成14)年の6月1日と6月2日に「第1回ひろしま『山の日』県民の集い」が行なわれ、その6月2日が第1日曜日であったことから、6月第1日曜日も「山の日」とされ、「と(10)ざん(3)」の語呂合わせから、日本アルパインガイド協会が制定した「登山の日・山の日」は10月3日とされている。さらに、「山の日」が国民の祝日として制定される以前より、多くの府県では独自に条例等で「山の日」を設けている。「八」の文字が山の形に見えるため「8」、木が立並ぶイメージから「11」を使う傾向があるといい、8月11日となった国民の祝日「山の日」にも同様の趣旨を込めている。長野県北安曇郡松川村(5月第3土曜日の「あずみの松川山の日」で、2011年[平成23]制定)等、「山の日」を市町村単位で設けている例も見られる。2012(平成24)年4月、社団法人から公益社団法人に移行した日本最古の山岳会、日本山岳会は、山登りを中心に、沢登りや岩登り、山岳写真、地質や地理、高山植物観察、山岳図書研究等、山に関する様々なことを趣味とする個人の集まりである。個人加入の山岳団体としては国内最大で、会の運営は、会員からの会費によって賄われている。また、日本各地(全国33ヶ所)に支部があることも日本山岳会の特色であり、各支部は、本部、及び支部間での交流を図りつつ、独自の活動を行なっている。公益社団法人日本山岳・スポーツクライミング協会とは名称が似ているが、別の組織である。日本国内における登山活動の振興を行なう統括団体で、2017(平成29)年4月1日に日本山岳協会から改称された公益社団法人日本山岳・スポーツクライミング協会は、日本のスポーツ競技連盟、協会、及び各都道府県の体育協会を統括する団体、公益財団法人日本体育協会の傘下にあり、全国の都道府県山岳連盟を正会員とする。日本人は、古くから山に接してきたが、その多くは、山岳信仰による宗教登山や、狩猟等を目的としたものであった。明治の初期には、測量登山の他、地質や高山植物の調査を目的とした学術登山が行なわれるようになったが、登山そのものを楽しむという、アルピニズムが根付くまでには至らなかった。日本山岳会の設立に直接的なきっかけをつくったのが、ウォルター・ウェストンである。ウォルター・ウェストンは、1888(明治21)年に来日したイギリスの宣教師で、ヨーロッパ・アルプスの登山経験があり、滞在中には、槍ヶ岳や赤石岳、白馬岳等、日本の高山に登っている。その後も2度に亘って来日し、奥穂高岳や槍ヶ岳等に登っている他、イギリスに帰国後した際には、日本での登山や、周辺地域の民俗がユーモアに満ちた文章で綴られた。山岳文学の古典とされる、日本滞在中の登山記録『日本アルプス 登山と探検』を発表した。明治時代後期から大正時代にかけて、多くの登山家達が国内の高峰を目指し、一般に「日本アルプスの父」とまで呼ばれるウォルター・ウェストンが、自身が盛んに登り、また、ヨーロッパにもその名を紹介した、日本の中央部にある日本アルプスの高峰が相次いで登頂されている。1881(明治14)年に刊行された『日本案内』の中で、飛彈山脈を調査したイギリス人鉱山技師のウィリアム・ゴーランドが、ヨーロッパのアルプス山脈に因んで、そこから見える山脈、周辺含めて「日本アルプス」と紹介したのが、「日本アルプス」の名の由来である。後に、随筆家・文芸批評家・登山家、小島烏水が飛騨山脈を「北アルプス」、木曽山脈を「中央アルプス」、赤石山脈を「南アルプス」とした。「アルプス」という名称は、イギリス人による命名であるが、山梨県西部の国中地方に位置する、南アルプス市の市名に見られるように、現在では、日本固有の名前を押し退ける程の影響力を持つようになっている。ただ、南アルプス市という市名には、反対意見も多かった。2020(令和2)年に限り、「山の日」の日付は、2020(令和2)年の東京オリンピック(第32回オリンピック競技大会)、東京パラリンピック(第16回夏季パラリンピック)に向けて、推進本部の設置等・基本方針の策定・国有財産の無償使用・組織委員会への国の職員の派遣等について定める「平成三十二年東京オリンピック競技大会・東京パラリンピック競技大会特別措置法(東京五輪・パラリンピック特措法、平成27年6月3日法律第33号)」により、東京オリンピック(第32回オリンピック競技大会、新型コロナウイルス感染症[COVID-19]の世界的流行を受けて、2020[令和2]年夏の開催日程から1年延期となった)の閉会式の翌日に当たる8月10日(月曜日)に変更された。2020(令和2)年に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的流行の影響により、オリンピック・パラリンピックの開催が1年延期され、2021(令和3)年開催予定となったことを受け、推進本部の設置期間延長や、2021(令和3)年の祝日移動等を盛込んだ「東京五輪・パラリンピック特措法」の改正法、「平成三十二年東京オリンピック競技大会・東京パラリンピック競技大会特別措置法等の一部を改正する法律 (令和2年12月4日法律第68号)」が、2020(令和2)年11月27日に成立し、同2020(令和2)年12月28日に施行され、「令和三年東京オリンピック競技大会・東京パラリンピック競技大会特別措置法」と改題された。2021(令和3)年にも、延期されたオリンピックの日程に合わせて、山の日を移動させることとなった。当初は、閉会式翌日の8月9日に山の日を移動させることを想定していたが、自由民主党(自民党)内から「長崎原爆の日である8月9日を祝日とするのは望ましくない」という意見が出たため、閉会式当日の8月8日(日曜日)に移動させ、8月9日は振替休日とすることとなった。